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【埼玉】

障害、年齢の枠超えダンス 「ベストプレイス」きょうさいたま市で特別公演

夏の定期公演で作曲家新垣隆さんの即興演奏に合わせダンスを繰り広げるメンバー(荒木隆男さん撮影/提供写真)

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 年齢や性別、障害などの枠を超え、人の持つエネルギー、美しさを伝えたいとダンスパフォーマンスに取り組むチームがある。年に一回の定期公演は満員の盛況で、十日にはさいたま市内で特別公演を開催する。 (田口透)

 加須市を拠点に活動する「ベストプレイス」。大学で表現体育を学んだ竹中幸子さんが英国のコミュニティーダンスなどに触発され、二〇〇〇年に立ち上げた。

 「子ども向けのジャズダンス教室を開いていた。知的障害児を持つ母親が訪れ、その友達を含めた数人の親子で始まった」と竹中さんは振り返る。発足から数カ月、地元の行事で発表の場を得たことが、その後の活動の契機となった。「感動した」など多くの声が寄せられ、「面白いと思ってもらえる」と自信につながった。

 重度障害の子も手をつないで輪になるなど、その人その人のできる事を重ね、ダンスを作っていく。月二回の練習、毎夏の定期公演。当初小学生だったメンバーも成長し、現在高校生から七十代の女性まで健常者、障害者合わせ二十七人が活動する。

 チームは障害のある人のためではなく、他のメンバーもその人たちによって気付かされ、生かされているという。「ダンスは互いの動きを認め合う。それは『自分はここにいていいんだ、何をしてもいい』という安心感や自己肯定感も生み出している」

 ダンスを福祉的側面で捉えるのではなく、あくまでもアートとしての美しさを見てほしいと強調する。「ダンスを通じて人と人とが感じ合う事、人のエネルギーを見せていきたい」

 七月、加須市で開いた定期公演(十一回)は、作曲家新垣隆さんをゲストに迎え、立ち見が出るほどの盛況だった。新垣さんの即興ピアノや交響曲に合わせ、ベストパフォーマンスを繰り広げた。

 十日午後一時からは、さいたま市の県立近代美術館講堂で他の障害者らも含めた特別公演も開く。入場無料。

 竹中さんは「ダンスを見てもらうことで活動を広めたい。メンバーの力をもっと生かしていきたい」と意気込む。ベストプレイス=電0480(58)8878。

 

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