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【埼玉】

24時間態勢で20年 埼玉いのちの電話

埼玉いのちの電話の相談現場=さいたま市大宮区で

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 自殺を防ごうと活動している「埼玉いのちの電話」=048(645)4343=が二十四時間態勢になって今月、二十年を迎えた。深夜も相談は途切れることなく、回線を増やそうにも相談員のなり手はなかなか増えない状況が続いている。来年一月十三日午後二時から、さいたま市の大宮ソニックシティ市民ホールで、今期最後の相談員募集説明会があり、事務局は応募を呼び掛けている。

 一九九一年に始まった埼玉いのちの電話の相談件数は二〇一三年をピークに減少しているが、五回線ある電話は通話中の状態が続き、なかなかつながらない状況だ。

 「一日約八十件の相談を受けています。その裏には数十倍のつながらない電話があるようです。一人の自殺者の背後には二十倍近くの予備軍がいるのではないか」と内藤武事務局長は案じる。

 相談内容は人生や仕事、家族、対人関係、身体・精神状態などさまざま。そのうち「死にたい」といった自殺傾向は一二年以来、全体の15%以上を占め、特に深夜は18%を超えていて深刻だ。

 三百人余の相談員の平均年齢は六十一歳で八割は女性だ。「重い話を聞くわけですから、ある程度の人生経験は必要でしょう。社会貢献が叫ばれる最近は男性相談員も増えています」。中には悩みに苦しんで電話した経験のある人もいるという。

 昼間の人は月二回、夜間は月一回相談にあたる。夜間は二交代で仮眠を取りながらの受け付け。「仕事を持っている方で相談終了後、そのまま勤めに出る人もいます」

 交通費も自弁という全くのボランティアで、交通費を支給すると年間五百万円が必要といい、それもままならないのが現状だ。

 相談員の応募は二十歳以上で、資格は必要ないが、動機と自己形成史が文章で求められる。採用者は週一回二時間の講習を一年半受けた後、相談員に認定される。申込期限は来年二月一日。詳しくは事務局=電048(645)4322=へ。 (小寺勝美)

 

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