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【埼玉】

知事「役所さんになった気分」 羽生の業者製造 「陸王」で着用の半纏人気

上田知事(右)に半纏を手渡した小島社長。半纏には「こはぜ屋」の文字が入っている=県庁で

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 二十四日に最終回を迎えたテレビドラマ「陸王」の人気を受けて、作中で主演の役所広司さんらが着用した半纏(はんてん)に注目が集まっている。羽生市の小島染織工業の藍染め生地を使った製品で注文が殺到。増産が間に合わず、放送が終わった現在も入荷待ちの状況になっている。

 二十五日に県庁を訪れた同社の小島秀之社長(47)は、持参した半纏を上田清司知事に手渡した。半纏には、作中で役所さんが社長を務めた足袋製造業者「こはぜ屋」の文字。袖を通した上田知事は「役所広司になった気分だ」とおどけた。

 ドラマは行田市の老舗である「こはぜ屋」がランニングシューズ開発に挑むストーリー。作中の随所で、役所さんらが小島染織の藍染め半纏を着て登場した。

 「毎回着てくれているのを見て感動した」と小島さん。視聴者の注目も集めたようで「初回の放映直後から問い合わせがあった。予想以上の数で増産は全然追いつかない」とうれしい悲鳴を上げる。

 この地域の藍染めは「武州正藍染」と呼ばれる伝統工芸だが、市内で現在も取り組むのは小島染織を含めて四社しかない。武州織物工業協同組合の中村健男理事長は「本当に寂しいばかりだったが、陸王で人気が出た。これからどう発展させるかだ」と語る。

 老舗業者が挑戦を続ける姿を描いた「陸王」には、小島さん自身も勇気づけられた。「同じ伝統産業をやっている人間として背中を押された気分。この注目を一過性で終わらせないようにしたい」と意気込む。

 半纏は一着二万四千円(税抜き)。 (井上峻輔)

 

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