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【埼玉】

突然障害者に 苦悩と夢描く 川口舞台の映画、来春撮影スタート

「撮影開始が楽しみ」と語る浜田光夫さん(右)と赤羽博監督=川口市で

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 川口市を舞台に、パラリンピック出場を目指す障害者を描く映画が製作されることになった。二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックを前に「障害者と健常者の間にある『目に見えない垣根』をなくしたい」と企画され、市内にある障害者福祉施設の関係者も製作に協力する。二〇一八年春に撮影をスタートし、一九年春の全国公開を目指す。 (杉本慶一)

 映画のタイトルは「車線変更−キューポラを見上げて」(仮題)。吉永小百合さん主演の映画「キューポラのある街」(一九六二年)に出演した浜田光夫さん(74)が、特別出演することが決まっている。

 物語の主人公は、川口に住む二十代の男性。オートレース選手として活躍していたとき、交通事故で足が不自由になり、選手を引退した。絶望感を抱える中、ほかの障害者らとの出会いを通じ、パラリンピックの自転車競技で金メダルを目指す夢を見つける−というオリジナル作品だ。

 製作を企画したのは川口市在住で、映画・テレビプロデューサーの国枝秀美さん(58)。障害者の芸能活動を支援する仕事に携わってきた国枝さんは、今回の映画について「突然障害者になった若者が、現実をどう受け止めるか。家族や友人らはどう支えていくか。誰にでも起こり得ることをテーマにした青春ドラマにしたい」と意気込む。

 浜田さんは、川口の鋳物業界関係者を演じる。「主人公を立ち直らせる人たちの一人で、非常に重要な役」(国枝さん)だ。

 浜田さんは製作発表の記者会見で、自身が二十代で目に大けがを負ったとき「もう映画は無理だと思ったが、復帰できた。今回の映画のストーリーと似ているところがある」と振り返り、「(撮影開始を)楽しみにしている」と笑顔を浮かべた。

 監督は、人気テレビドラマ「GTO」(一九九八年)の演出などを手掛けた赤羽博さん(66)。映画の製作委員会の代表には、川口市で障害者の就労支援施設などを運営する「ひまわりグループ」代表の伊藤信男さん(72)が就いた。「東京五輪・パラリンピックに向けてタイムリーな映画。障害のある人たちを励ます映画になれば」と伊藤さん。

 ロケは今後、川口市内を中心に予定している。国枝さんは「川口に住んで四十年近くになる。いつか地元で映画を製作し、今の産業や自然を映像に残したいと思っていた。川口がどんなにすてきな所かも、今回の映画で全国の人に知ってほしい」と期待する。

 製作委員会は、エキストラや製作の支援者を募っている。応募や問い合わせは、インターネットのホームページ(https://www.kyu-pora.com/)からメールで送信するか、ファクス=048(229)6945=へ。

 

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