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【埼玉】

昼の浦和、粋な笑い 実力派二ツ目2人が寄席

浦和ひるま寄席を立ち上げた柳家喬の字さん(左)と三遊亭天歌さん

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 新年といえば落語でしょう。ということで意外と知られていない、さいたま市で毎月開かれている寄席に足を運んだところ、古典の大ネタあり、爆笑の新作落語ありと盛り上がっていた。実力派の二ツ目二人が演じる「浦和ひるま寄席」には、落語好きにたまらない世界が広がっていた。 (田口透)

 今月九日、名作「抜け雀(すずめ)」や「子ほめ」を表情豊かに演じていたのは、柳家さん喬(きょう)師匠門下で売り出し中の柳家喬の字さん(39)。一方、新作落語を精力的に演じたのは、三遊亭歌之介師匠門下でイケメンの三遊亭天歌さん(35)だ。

 毎月一回、午後二時に浦和駅東口前の浦和パルコが入るビル内の公共施設「コムナーレ」九階で開かれる。昨年六月、この二人でスタートした。

 兄貴分の喬の字さんはさいたま市岩槻区の出身。大宮東高卒業後、福祉施設で働きながら、社会福祉士など、さまざまな資格を取得してから落語家に転身した変わり種。高校時代の授業で聴いた落語にカルチャーショックを受け、以来、仕事を続けながら寄席通い。「さん喬師匠の弟子になりたい」と一念発起し、八年間勤めた仕事も辞めて、背水の陣で入門を許された。

 二〇〇八年、二ツ目昇進を機に地元の支援者の応援で岩槻や大宮で落語会を開催。介護施設での経験を買われて、生きがい大学などでも講師を務め、そのファンにも請われて浦和ひるま寄席につながった。

 人情噺(ばなし)を得意とし、持ちネタは百を超えるという喬の字さんは「浦和の寄席ではキッチリとした噺を演じられる」と、力を入れる。

 宮崎県出身で川口市在住の天歌さんは、二ツ目昇進の四十日間興行で、毎回違う自作落語を口演するという「記録」を樹立した。

 寄席の常連という、さいたま市の持塚時夫さん(69)は「一人で演じているが、まるで映画を見ているよう。表情や間の取り方など生の落語は素晴らしい」と絶賛した。

 ひるま寄席は東京・深川など各地で開催中だが、浦和は現在「プレ開催」の位置付け。今年五月、もう一人の実力派を加え、三人による「本開催」に移る予定だ。

 浦和ひるま寄席は二月七日、三月十二日、四月十一日のいずれも午後二時、浦和コミュニティーセンター第15集会室で。入場料千円。予約不要。詳しくは柳家喬の字さんのホームページ。 

 

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