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【埼玉】

「さいたま色」前面に 20年春開催「国際芸術祭」

2016年のさいたまトリエンナーレで展示されたラトビアの作家の作品「さいたまビジネスマン」。トリエンナーレでは、そのほかにも海外作家の作品が目立った=さいたま市で

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 さいたま市は、一昨年に初めて開いた国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ」の後継イベント開催に向けて動き始めた。名称は「さいたま国際芸術祭」で、2020年春に開催予定。前回は海外アーティストの作品が目立った。今回は市内在住者を積極的に登用し、地元色を前面に出したイベントへの転換を目指す。 (井上峻輔)

 トリエンナーレは一六年九〜十二月に開催。市内各地に、世界十カ国を拠点に活動する芸術家三十四組の作品が展示され、三十六万人が来場した。

 「トリエンナーレ」はイタリア語で「三年に一度」を意味するが、市は第二回を東京五輪の年に合わせて開くことを決定。三年おきではなくなるためにイベント名を変更する。

 前回は多くの来場者を集める一方で、市議会からは事業費の高さや開催効果を疑問視する声が相次いだ。

 市はこれらの反省から、新たな芸術祭像を模索している。会期は六十五日間とし、前回より二週間短縮。市内に点在していた会場も大宮区役所周辺に集約し、約七億円だった経費を五億〜六億円に圧縮する。

 また「海外のアーティストは終わったらいなくなり、地元に根付かなかったという指摘もあった」と市の担当者。今回は市内在住の芸術家を積極的に活用する方針だ。地域活性化に配慮したイベントも多く取り入れるという。

 展示を統括するディレクターも公募で決め、地元出身の若手を想定する。トリエンナーレでディレクターを務めた芹沢高志さん(66)は、今回は参与という立場でサポートに回る。

 十八日には市内で第一回実行委員会を開催。出席者からは「さいたまらしい、ほかの市や県でまねできない芸術祭にしていただきたい。前回は現代アートで理解できないものもずいぶんあった。市の宝である盆栽や漫画を発信したい」という意見が出た。

 芹沢さんも「一回目だとさいたまの多様な文化資源を活用できなかった。さまざまな連携をしながら、現代芸術だけじゃなくいろいろな分野のものが見られれば素晴らしい」と話す。

 

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