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【埼玉】

「娘の花嫁姿見せたかった」 熊谷6人殺害公判で妻子亡くした男性涙

 熊谷市で二〇一五年九月、小学生二人を含む六人が殺害された事件で、強盗殺人罪などに問われたペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(32)の裁判員裁判の第三回公判が三十日、さいたま地裁(佐々木直人裁判長)であった。妻子や義母を亡くした遺族が検察側の証人として出廷し、涙ながらに被告への憤りをあらわにした。

 妻の加藤美和子さん=当時(41)、長女美咲さん=同(10)、次女春花さん=同(7つ)=を亡くした男性(45)は、初公判から裁判に参加。「明日(三十一日)は美咲の十三歳の誕生日。生きていれば四人でお祝いできた。妻とは娘のウエディングドレス姿を見たいとよく話していたのに」と声を震わせた。「妻と子どもは恐怖と痛みの中で死んだ。死刑以上があるならその判決を望む」と憤った。

 殺害された白石和代さん=同(84)=の息子の妻は、多趣味だった白石さんが「百歳ぐらいまで長生きして、もっと(人生を)楽しみたいと話していた」と泣きながら話し、「もういないと思うと寂しい。なぜ殺されないといけなかったのか知りたい」と訴えた。

 被告は遺族の証人尋問の間、目を閉じて腕を組んでうつむいたり、天井を見上げたりしていた。

 裁判は責任能力の有無が争点。弁護側は「被告は事件について覚えてない」とし、心神喪失により無罪を主張する方針。 (牧野新)

 

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