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【埼玉】

さいたま市18年度予算案 大宮駅前の再整備に重点

大宮駅東口で建設が始まる再開発ビルのイメージ図。市民会館おおみやも入居する(さいたま市提供)

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 さいたま市の玄関口が大きく変わろうとしている。市は二日に発表した二〇一八年度当初予算案で、前年度に続いて大宮駅周辺の大型事業に重点的に配分した。再開発ビル建設に公共施設の再配置、将来的な駅前の大規模再整備も見据える。清水勇人市長は「真の東日本の中枢都市としての地位を確立する。市の顔にふさわしい地区に再構築する」と訴える。 (井上峻輔)

 大宮駅東口を出て徒歩二分ほど。まちの中心部で三月から大規模な建設工事が始まる。二一年度に完成予定の複合ビル。十八階建てで、オフィスや商業施設が入る。

 市が長年検討してきた再開発の目玉事業だ。事業主体は再開発組合だが、総事業費六百二十億円のうち百七十二億円を市が補助する。新年度予算案にも四十二億円が盛り込まれた。

 同じビルの四〜九階には、現在は別の場所にある市の施設「市民会館おおみや」の入居が決まっている。大小のホールや会議室などを設ける予定。フロア取得費は、建設費補助とは別に支払わないといけない。一七年度から五年間で、二百六十六億円を分割で払う。新年度予算案にも、そのうち四十億円が入っている。

 東口では、ほかにも大きな事業が続く。一九年に利用開始予定の新大宮区役所整備もその一つ。現在地から南に約五百メートルの場所で既に建設が始まっているが、工事の本格化はこれから。前年度に四億円だった予算額は七十五億円に増えた。

東日本連携支援センターの内部イメージ図(さいたま市提供)

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 東口の駅前に一八年度中に開設する「東日本連携支援センター」は、予算額は二億六千万円と比較的小さいものの、市が期待を込める事業だ。目指すのは、大宮駅と新幹線でつながる東日本自治体の交流拠点。催事や商談などに使える場にして、企業や市民にも利用してもらおうともくろむ。

 変化は東口だけではない。西口でも二十八階建ての再開発ビル建設が決まり、着工前に必要な関連予算など二十七億円が盛り込まれた。

 さらなる開発計画もある。市は鉄道事業者や地元団体と連携し、駅周辺の新たな姿を示す「グランドセントラルステーション化構想」を策定中。駅前広場の整備や新たな東西連絡通路などが議論されている。新年度は構想を完成させて個別事業の検討に入る予定で、予算案にはそのための費用一億二千万円が入った。

 これらの事業が大きな要因となり、新年度予算案の一般会計は前年度比4・6%増の五千五百四十五億円で過去最大になった。市債発行額は六百八十億円と前年度当初より約百億円増え、市債残高は一八年度末には四千七百二十八億円になる見込みだ。

 清水市長は二日の記者会見で「さいたま市の発展には、これまでちょっと遅れていた大宮駅周辺のまちづくりが不可欠だ」と積極的な予算編成の必要性を強調。今後も多額の出費が予想されることについては「行政が過度に負担するよりは民間の資金をできるだけ誘導したい」と述べた。

 予算案は六日開会の市議会定例会に提出される。

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