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【埼玉】

「激推イノシカバーガー」 皆野高生、ジビエ使い開発

新規開発したハンバーガーを販売する生徒たち

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 県立皆野高校商業科の生徒たちが、イノシシとシカのジビエ(野生鳥獣肉)を使ったハンバーガーを開発し、販売を始めた。その名も「激推(げきおし)イノシカバーガー」。地元の食品会社とタッグを組み、農作物を食い荒らす野生動物の有効活用に頭をひねった。口にした市民からは「臭みがなくまろやかな味」と上々の評判だ。 (出来田敬司)

 イノシカバーガーは、ハンバーグにイノシシとシカの合いびき肉を使用し、レタス、チーズ、マヨネーズを挟んだ。パンには秩父産のそば粉を入れるなど、郷土愛も込めた。

 生徒はマーケティングの授業を選択する二年生十三人。県の新規施策「次代を担う産業人材イノベーション事業」の指定を受け、地域をもり立てるアイデアを考えた。秩父地域は野生動物の食害が深刻化していることから、動物の食肉を生かしたハンバーガーづくりを目指した。

 ひき肉づくりに小鹿野町の「肉の宝屋」、調理には秩父市の「菓子工房橋本」、販売は皆野町の「新井武平商店」など、地元企業が協力。生徒たちは試行錯誤を繰り返し、最終的にイノシシとシカのひき肉の割合を六対四とするなど、食味を工夫した。

新しく開発されたジビエのハンバーガー=いずれも長瀞町で

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 ハンバーガーは一月二十一日に宝登山神社(長瀞町長瀞)の境内にある売店で初めて売り出した。新商品の立て看板を掲示する前から行列ができ、一個五百円のバーガー五十個が十分たらずで完売するほどの人気ぶりだった。

 加須市花崎の会社員梅沢明子さん(28)は「デミグラスソースがまろやか。ジビエという感覚は全くない」と太鼓判。自宅に持ち帰るという小鹿野町の主婦田島恵美さん(48)は「ジビエなので少しドキドキ。主人の出身校なので生徒たちを応援してあげたい」と話す。

 開発した内海愛奈さん(17)は「動物の食害のことも考えながら、今までにないハンバーガーをつくりたかった。においの消し方や肉の硬さ、口当たりなどみんなで工夫するのが楽しかった」と振り返った。

 今後は、十日午前十一時から小鹿野町の尾ノ内百景氷柱の会場で、十七日午前十時から、秩父市の矢尾百貨店での販売を予定している。いずれも売り切れ次第終了。

 

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