東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

草加母子死傷事故受け、県警開発 カーナビが赤信号警告

前方の赤信号の情報を表示し、注意を呼びかけるカーナビの画像(県警提供)

写真

 草加市で昨年二月、信号無視のトラックにはねられた母子が死傷した事故を受け、県警はわき見運転による交通事故を防ごうと、走行中の車のカーナビに赤信号の情報を音と画像で伝えるシステムを開発。昨年十二月からさいたま市南区の国道17号下り線辻一丁目交差点で運用を開始した。全国初の取り組みという。 (西川正志)

 「信号注意」。辻一丁目交差点の手前百メートル付近に差し掛かると、カーナビの画面に文字と信号機の画像が表示され、同時に電子音も鳴った。車がそのまま進行すると、交差点の信号が赤だからだ。

 新システムは、警察が管理し、事故や渋滞情報をカーナビに送信する「光ビーコン」を活用。交差点から百メートル手前までの区間を走っている車の光ビーコン対応カーナビに音と画像を表示し、ドライバーに注意を呼びかける。

 県警は昨年八月末から試験運用を開始。九月末〜十月初旬の五日間を調べたところ、辻一丁目交差点を通過した車約四万一千六百台のうち6%が光ビーコンに対応していた。このうちの六百二十台に赤信号注意を呼びかける音と画像を送った。九〜十一月の同交差点での事故は、二〇一六年は三件あったが、昨年は一件も起きず、県警は「注意喚起の効果は認められる」と判断した。

 新システム開発のきっかけとなった草加市の母子死傷事故は、トラックを運転していた男がスマホに気を取られたわき見運転が原因だった。赤信号を見落とした男は交差点でほかのトラックと衝突したあと、歩道を歩いていた女性=当時(38)=と次男をはねた。次男は軽傷だったが、女性の尊い命は奪われた。

 県警は新システムがスマホに限らずわき見運転による事故を防ぐのに効果があると期待しており、今後幹線道路などを中心に導入を進めていく方針だ。県警の結城弘交通規制課長は「危険性のある路線に整備を進め、多発する死亡事故を少しでも減少させたい」としている。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報