東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

オオハクチョウ、今年も 鴻巣の水田 2季連続飛来

オオハクチョウやコハクチョウが越冬している田んぼ=鴻巣市で

写真

 鴻巣市小谷の荒川堤防近くの水田でオオハクチョウの家族が二シーズン連続で飛来し、越冬中だ。ハクチョウの越冬地は県内に多くあるが、コハクチョウに比べオオハクチョウの観察例は少ない。珍しい「冬の使者」の姿を一目見ようと水田には連日多くの見学者が訪れ、話題となっている。 (花井勝規)

 水田は、コウノトリが舞う街を目指し、無農薬の稲作などを進めているNPO法人鴻巣こうのとりを育む会(伊藤鋳義(かねよし)会長)が管理する約〇・五ヘクタール。二〇一三年から始めた冬も水深一五センチほどの水を張る「冬水田んぼ」だ。水田の脇には水生生物が豊富なビオトープや、水路と田をつなぐ魚道を設けるなど「いのちを育むモデル水田」と呼んでいる。

 会員で冬水田んぼの責任者福田悟さん(70)によると、オオハクチョウが初めて飛来したのは二〇一六年の十二月中旬。親二羽、子六羽の計八羽のファミリーが昨年の二月下旬まで滞在したという。

 「コウノトリの代わりにオオハクチョウがやって来てくれたとうれしくなり、連日オオハクチョウ一家の様子を見るため、水田に通った」と目を細める。

 今シーズン、オオハクチョウが飛来したのは昨年の十二月二十九日だった。同じファミリーとみられるが、やって来たのは白い親鳥が一羽、灰色がかった幼鳥二羽だった。

自ら制作して設置した「いのちを育むモデル水田」の案内看板を紹介する福田悟さん

写真

 今年の元日にはコハクチョウ四羽が加わり、以降コハクチョウは十一羽にまで増え、オオハクチョウのファミリーを合わせると計十四羽が越冬中だ。

 ハクチョウは、ほぼ毎朝、水田にやって来て水に首を突っ込んで雑草の根を食べたり、水の張っていない田で落ち穂をついばんだりしている。夜はねぐらにしている周辺の池へ戻っているようだ。

 日本野鳥の会埼玉や県生態系保護協会によると、県内のハクチョウ飛来地は川島町の越辺川や熊谷市の荒川大麻生公園、さいたま市や川口市にまたがる芝川第一調節池などが知られている。両団体とも、今季、オオハクチョウを確認しているのは芝川第一調節池だけだ。

 県生態系保護協会の高橋衛調査室長は「ハクチョウは一度安全な場所だと気に入れば毎年続けてやってくる。県内ではコハクチョウが圧倒的に数が多い中で、オオハクチョウは十羽に満たない貴重な野鳥なので、大切に見守ってあげてほしい」と話している。

 オオハクチョウ飛来地についての問い合わせは鴻巣市観光戦略課=電048(541)1321=へ。

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報