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【埼玉】

江戸後期〜平成 世相映す雛人形 所沢・野老澤町造商店で企画展

300点の雛人形が展示されている「野老澤雛物語 町なか雛祭り」

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 江戸後期〜平成の雛(ひな)人形三百体を集めた「野老澤(ところさわ)雛物語 町なか雛祭り」が、所沢市元町の中心市街地活性化拠点施設「野老澤町造(まちづくり)商店(まちぞう)」で開催されている。ぜいたくが敵とされた戦時中、国策に沿って質素に作られた「国策雛」などの希少品を目にすることもできる。(加藤木信夫)

 地元の複数の商店街でつくる「とことこまちづくり実行委員会」の主催。市民の手で、市街地を盛り上げるための企画で、展示された雛人形も、ほぼすべてを市民から借り受けた。家に代々受け継がれていたり、鎌倉など古都を訪れて骨董(こっとう)品として購入したりした人形が多いという。

 国策雛は市内の茶の専門店「井筒園」(昨年閉店)の先代が、一九四五年に初節句を迎えた娘のために、東京・浅草橋で購入したものだ。木目込み人形風に作られた土人形で、一体ごとに一円六十八銭という日本玩具統制協会の値札が貼られている。まちぞうの担当者によると、当時は華美なものを飾ることが禁じられていたため、「統制協会」の刻印を付けることで販売が認められていたようだという。

 会場では、江戸後期の人形も目を引く。貝殻を砕いた胡粉(ごふん)を塗って磨きを掛けた江戸人形の顔はツヤツヤと輝き、歳月の経過を感じさせない。平面の人形型に彩色して衣装を貼り付けた「おきあげ雛」の五人囃子も雛壇に彩りを添えている。

 三月十一日まで。午前十時〜午後六時、木曜定休。関連イベントとして、千人の園児が描いた雛祭りの絵を市街地の店舗や銀行店頭に飾る「町なかギャラリー」も行われている。問い合わせはまちぞう=電04(2928)1453=へ。

 

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