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【埼玉】

「メダル持ち帰りたい!」 平昌パラリンピック・アイスホッケー 川越市職員・児玉直さん

川合市長(左)から激励される児玉さん=川越市で

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 3月9日に開幕する平昌(ピョンチャン)パラリンピックのパラアイスホッケーに川越市こども家庭課主任の児玉直(なお)さん(31)が出場する。平日は市役所で仕事をこなす一方、週末は東京都東大和市や千葉県に通って練習を重ね、自宅ではビデオで戦術研究と努力を積み上げて手に入れた日本代表。「ぜひメダルを持って帰りたい」と意気込みを語った。 (中里宏)

 児玉さんは川越市立中学三年の夏、右足に骨肉腫がみつかり、膝から上約二十センチの骨を切除する手術を受けた。入院中も受験勉強を続け、県立川越高校に合格。その後も膝関節を切除するなどの手術を乗り越えてきた。

 大学卒業後、二〇一〇年に川越市役所に就職。同年のバンクーバーパラリンピック・パラアイスホッケー銀メダリストで同市主査の遠藤隆行さんと知り合ったことがきっかけで、翌年春からパラアイスホッケーを始めた。

 当初はなかなか試合に出られず、つらい時期が続いた。一二年七月から日本代表に参加したが、四年前のソチパラリンピックに日本は出場できなかった。

 それでも、くさることなくゴムチューブを使った心肺機能強化や、尻だけで歩く体幹トレーニングなどを重ね、昨年夏ごろから代表チームで頭角を現した。

 レギュラーの座をつかんだのは昨年十月のパラリンピック最終予選(スウェーデン)。ポジションはフォワード。ドイツ戦で公式戦初ゴールも記録した。

 ボディーチェック(体当たり)が認められているパラアイスホッケーは「氷上の格闘技」とも言われる激しいスポーツ。けがは当たり前で現在、肩を負傷しているが「快方に向かっている」という。

 十六日、市役所で川合善明市長に出場を報告した際には「川越市で築いた縁で、ここまでこられた。僕たちはあくまでチャレンジャー。ぜひメダルを持って帰りたい」と話した。

 初戦の相手は開催国の韓国。メダルを狙うためには「どうしても倒したい」と気合が入る。乗り越えてきたものと、支えてくれた周囲の人々への思いを胸に三月三日、平昌に向け出発する。

 

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