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【埼玉】

金子さんゆかりの皆野町にも遺影 「ゆっくり休んで」

皆野町役場1階ロビーに設けられた記帳所と献花台

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 金子さんは一九一九年に小川町で生まれ、幼年期から旧制熊谷中学校(現県立熊谷高校)を卒業するまで、皆野町で暮らした。皆野とゆかりの深い金子さんをたたえようと、誕生会を兼ねた講演会が二〇一六年まで開かれていた。

 一五年九月の講演会では、父で俳人の伊昔紅(いせきこう)が皆野で句会を開いていたことに触れ「当時、秩父音頭と俳句は道楽ごとだと考えていた」と吐露。その一方で「自分も俳句を作り、考え方を固めてきた」とこれまでを振り返った。

 世相にも目を向け安全保障関連法が成立したことに「今の内閣は早くつぶれろと、私もお百度参りをしたい」と、安倍政権を痛烈に批判。一方で「国会議事堂の前に若い人が集まり、戦争はいけないと叫んだ。私の時代にはなかった」と市民たちをたたえた。

 皆野町は、役場の一階ロビーに記帳所と献花台を設置した。金子さんは名誉町民で、ロビーでは遺影を見つめながら記帳する町民の姿が見られた。

 長瀞町の総持寺住職森晴壮さん(66)は「昨年末にお会いした。足取りはしっかりし、体調が悪そうに見えなかった」と振り返る。「死について恐れる必要も悩む必要もない、と語っていた。大往生だと思う」と話した。

 金子さんの句碑を調査している長瀞町の写真家野口正士さん(75)は「著名な人なのに、おおらかな人柄。あと半年で白寿を迎えるのに残念だ。ゆっくりと休んでもらいたい」とねぎらった。

 

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