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【埼玉】

「県民栄誉章」授与 「議会同意」条例案を提出

 スポーツや文化、学術分野で大きな功績を残した県民に県が授与する「県民栄誉章」などについて、自民党県議団は二日、議会の事前同意を必要とするための条例案を県議会に提出した。選考過程の透明化を訴えるが、県側からは授与のタイミングの遅れを懸念する声も上がる。

 条例案で対象となるのは「県民栄誉章」「彩の国特別栄誉章」「彩の国功労賞」の三つ。それぞれ県の規則や要綱で表彰対象が定められているが「社会に明るい希望を与えて県の名を高め、広く県民に敬愛されるもの」などとあるだけで明確な基準はない。最近ではノーベル賞を受賞した梶田隆章さんと大村智さんに二〇一六年、県民栄誉章を贈った。

 県広聴広報課によると、選考は同課が候補者を挙げて知事が決定することが多い。知事が会見などで授与の意向を明らかにした後に同課が検討に入る例もある。過去の事例や世間の関心度から判断するが、「五輪メダリスト」など分かりやすい功績ばかりではなく、迷うこともあるという。

 自民党は「全くわれわれの知らないところで決められている」と問題視。「選考過程の公正さを担保し、二元代表制の双方で承認することで県民の総意による表彰だと明らかにするべきだ」と主張する。

 ただ、条例案が可決されると年四回の定例会が開かれるまで授与ができなくなり、功績を挙げてから長ければ数カ月空くことになる。県側からは「世間の関心が薄れてしまう」と心配する声も出ているが、自民党は「周知時間が長くなって県民全体で祝えるのでは」と反論する。 (井上峻輔)

 

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