東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

宮城で被災、預かった釣り鐘 復興願い犠牲者悼む

東禅寺の鐘を突く来場者=飯能市で(昨年3月11日の震災復興元気市から)

写真

 東日本大震災の大津波で被災した宮城県名取市閖上(ゆりあげ)の東禅寺から、飯能市の法光寺に預けられた大中小3個の釣り鐘が11日、飯能市内で行われる「震災復興元気市」の会場に設置される。震災犠牲者を悼むため、来場者に次々に鐘を突いてもらう。 (加藤木信夫)

 七年前の三月十一日、津波は名取川をさかのぼり河口近くの閖上地区に押し寄せた。東禅寺の本堂は半壊。津波に流され、がれきの中から見つかった釣り鐘は、二〇一一年秋、東禅寺の三宅俊乗(しゅんじょう)住職(59)から、大学の同級生だった法光寺の大野文敬住職(58)に「復興できるまで」との約束で預けられた。

 法光寺境内の鐘は、東禅寺の方向を向いて突けるように置かれている。「鐘を返せるのは十年、二十年先になる。私が生きている間は難しいのでは」と考えていたと大野さん。津波対策でかさ上げされた閖上地区で昨年十二月、東禅寺の本堂と庫裏が再建されたことに「万感の思い」と喜びを隠せなかった。

 大野さんによると、大小の釣り鐘は五月末から六月初旬をめどに東禅寺に返す。古くなり、東禅寺でも使われていなかった中型の鐘は「飯能を含む関東地方の皆さんが、震災を忘れないように」との願いを込めて法光寺に残すという。

 震災復興元気市は十一日午前十時〜午後三時、飯能中央公園をメイン会場に行われる。さまざまなチャリティーイベントがあり、震災発生の午後二時四十六分、参加者全員で黙とうする。

 東北三県のほか、熊本地震(一六年)の熊本県や、御嶽山噴火(一四年)の長野県王滝村などから約三十の露店が出店し、地元物産や飲食物を販売する。飯能市からも約四十店が出店する。

 問い合わせは飯能商工会議所内の震災復興元気市実行委事務局=電042(974)3111=へ。 (加藤木信夫)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報