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【埼玉】

さいたま西部荒川河川敷 里山の保全、どう生かす 地元でシンポ

 さいたま市西部地域の荒川河川敷に残された里山の保全などを考えるシンポジウムが、桜区のプラザウエストで開かれた。同地域の野鳥やサクラソウ自生地などについて、関係者が現状について講演。ディスカッションでは、参加者が同地域の自然をどう街づくりに生かすかなど話し合った。

 開いたのは、同地域を「ハンノキの里」と名付け、保全に取り組む「桜区のまちづくりを進める会」。

 荒川・羽根倉橋上流河川敷の里山は、ハンノキの自然林や湿原、河川敷の植生が混在。貴重種や絶滅危ぐ種を含め三百種以上の植物が確認されるなど、都市近郊では珍しく貴重な自然が残されている。

 シンポでは、秋ケ瀬野鳥クラブの工藤隆代表が、同地域の秋ケ瀬では県内で見られる野鳥の三分の二に当たる二百四十種類が観察できると報告。問題点として「外来植物を排除し、湿地の乾燥化を防がないと、自然環境が大きく変わってしまう」と指摘した。

 同地域南部にある特別天然記念物「サクラソウ自生地」について、守る会の福島一之さんが株数がピーク時の三分の一の七十二万株まで減少したと報告。「東京五輪の二〇二〇年は自生地が天然記念物に指定されて百周年。これを機に皆で保全のため働き掛けていかないと、何も進まない」と訴えた。

 第二部のディスカッションでは、進める会の小笠原邦夫代表代行をコーディネーターに、荒川堤外の自然と歴史をどう生かすかについて、参加者らも含めて活発な意見交換を行った。

 桜区のまちづくりを進める会=電048(863)0748。 (田口透)

 

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