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【埼玉】

ドローンで雲海撮ろう 秩父・三峯神社で17日挑戦

三峯神社の境内から雲海を望む観光客。条件が良ければ高所ならではの絶景が期待できる(三峯神社撮影、西武鉄道提供)

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 小型無人機のドローンを使って秩父盆地に発生する雲海を撮影しようという初めてのイベントが、秩父市の三峯神社であった。ドローンの愛好者ら9人が早朝、神社の境内で愛機を操縦。あいにく雲海は発生しなかったが、普段は許可されていない名所での撮影に手応えを感じた様子だった。 (出来田敬司)

 ビュイーン。十七日の日の出前の三峯神社・随身門。極彩色の彫刻を施した伝統建築の前を、ドローンが羽音を立てて飛び立つ。近くには杉の木が立ち並び、航行できるスペースは限られている。参加者の一人は手元のモニター画面に目を配りながら、慎重に機体を操縦する。「ここで日光が差し込むと、いい絵が撮れるんだけどなあ」。思わず本音が漏れた。

 イベントは西武鉄道と西武トラベル、空撮企画会社ドローンエモーションが主催した。参加したのは草加市や東京都、茨城県の愛好者。前日の夜に東京・池袋を出発し、特急レッドアローとジャンボタクシーを乗り継いで神社に到着。神社の宿泊施設に泊まって午前五時に起床、神楽殿や日本武尊(やまとたけるのみこと)銅像など境内各所でドローンでの撮影を楽しんだ。

 雲海は高い場所から見下ろした霧のこと。秩父は山に囲まれた地形で風があまり吹かないため、春と秋に雲海が発生しやすい。標高約千百メートルにある三峯神社は、秩父ミューズパーク(秩父市、小鹿野町)、美の山(秩父市、皆野町)とともに、格好の雲海観測スポットとして知られている。

神社の境内でドローンの操縦の手順を確認する参加者たち=いずれも秩父市で

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 これを観光に生かそうと、西武鉄道などは二〇一五年八月から雲海と星空観賞を目指す一泊二日のツアーを十二日間開催してきた。ほとんどの回が満席となるなどファンには好評だが、雲海を観測できたのは二回だけ。西武鉄道の担当者は「自然現象なのでやむを得ないが、もう少し確率が上がれば」と唇をかむ。ただ、今回参加者の声はおおむね好意的だ。

 東京都練馬区の会社員高橋誠さん(56)は「都内の神社でドローンの撮影許可はまず下りない。同じ趣味の仲間と意見交換をしながら、撮影できるのはすごく勉強になる」と満足そう。

 目黒区の会社員春山岳彦さん(45)は「ロケーションが素晴らしくて、雲海が出ないことが気にならない。空撮企画会社のスタッフにも実践的な技術を教えてもらった」と喜んでいた。

 

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