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【埼玉】

<国吉好弘の埼たまNOW>浦和、大宮苦しい序盤戦 攻撃面できっかけつかめ

浦和−広島 後半、ドリブルで攻め上がる広島のティーラシン=埼玉スタジアムで

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 J1浦和レッズは第4節を終えて2分け2敗と勝利がなく、18チーム中17位。J2大宮アルディージャは開幕戦勝利で新シーズンのスタートを切ったものの、その後は1分け3敗で、こちらは22チーム中17位。ともに苦しい序盤戦となっている。

 レッズは、ルヴァンカップ第2節のガンバ大阪戦も含め、埼玉スタジアムでの3試合で全敗。昨年のAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)で、ホームでは全勝して優勝したのとは対照的で、サポーターから早くもブーイングを浴びている。

 第4節の横浜F・マリノス戦は、今季堀孝史監督が推し進めてきたものの結果の出ない4−3−3システムをやめ、相手のハイライン、ハイプレス(全体を敵陣へ押し上げ、高い位置からボールを奪いに行く戦術)への対策もあって、より守備を意識した4−4−2の布陣に替えて臨んだ。前半こそ攻守のバランスが取れ、優勢に試合を進めてチャンスをつくったものの、その後は押し込まれ、GK西川周作の好守でピンチをしのいでいたが、終盤に決勝点を許してしまった。

 「後半、運動量が落ちて後手に回った」と堀監督。ただ、運動量が落ちたのは相手が後半、さらに強めてきた圧力に耐えきれなかったからだ。戦術の変更も結果にはつながらなかった。

 相手の戦術を分析して戦い方を変えていくことは必要で、特に今季のマリノスのように特殊な戦術を採るチームには対策を練らなければならない。しかし、今季のレッズ自身にベースとなる戦い方がまだでき上がっていない。その状況での戦術変更はリスクが高かった。

 特に攻撃面において、どのような形で相手ディフェンスを崩すのかが見えてこない。これまでならサイドから二重三重に仕掛け、興梠慎三を起点に中央突破するなど、いくつかのパターンがあり、さらに変化を付けて多彩な攻撃を生んでいた。今季はまだ行き当たりばったりで攻めている感が強い。それがリーグ戦4試合でわずかに3得点という数字に表れている。

 カギとなるのは4−3−3の両インサイドハーフの飛び出しと、両ウイングと両サイドバックのコンビネーションか。エース興梠が動きにやや切れを欠いていることも気になるが、日本代表の活動のために中断される期間に目指すべきスタイルのベースをより確立したい。それだけの人材はそろっているはずだ。再開直後の磐田戦は重要な試金石となる。

 アルディージャはJ2でトップクラスの戦力を備えていることは間違いない。敗れた試合でも、ほとんど優勢に進めながら、決定力を欠き、つまらないミスからの失点が続いている。第5節の熊本戦ではDF河面旺成、MF大山啓輔、嶋田慎太郎といった若手がスタメンで起用されて良いプレーを見せており、彼らがチームに勢いをつけることを期待したい。何かきっかけがつかめれば、不調を脱する力はある。

  (サッカージャーナリスト)

 

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