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【埼玉】

手触れず魚さばく 秩父神社で「包丁式」

包丁と箸で古式ゆかしい儀式を披露する四條流の包丁人(左)=秩父市で

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 素手で触れずに包丁と箸だけで魚をさばく日本古来の儀式「包丁式」が二十五日、秩父市番場町の秩父神社であった。「包丁人」と呼ばれる調理人が四條流の流儀にのっとり、流れるような包丁さばきを披露した。

 包丁式は平安時代初期の宮中行事に由来。家に賓客を招いた際に心から歓迎の意を示そうと、家の主人がみずから包丁を取り、魚や鳥をさばいたとされる。

 この日は、四條流正師範の田鹿実さん(57)が包丁人を務めた。だいだい色の直垂(ひたたれ)に黒の烏帽子(えぼし)といった伝統的な衣装に身を包み、刃渡り三十三センチの包丁刀と長さ三十センチの真名箸を巧みに操って、コイ一匹をたちどころに切り身にした。

 普段は秩父市内の旅館で料理を振る舞う田鹿さんは「練習では切り身が傾いたこともあったが、きょうはうまくさばけた」と満足そうだった。 (出来田敬司)

 

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