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【埼玉】

さいたま市の「子どもシェルター」 人手不足で保護できず ボランティア募集

苦しむ子どもを保護するシェルターの一室=さいたま市で

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 虐待に遭うなど家庭で居場所を失った20歳未満の少女らが一時避難するさいたま市の「子どもシェルター」が人手不足に悩んでいる。県内外の児童相談所(児相)などから毎月数件の保護依頼が寄せられるが、昨年末を最後に受け入れを行っていない。運営を支えるボランティアを募り、今夏の再開を目指している。 (牧野新)

 「弁護士が中心に活動しているが、現状では入所者の十分なケアをできない」。シェルターを運営するNPO法人子どもセンター・ピッピ代表の大倉浩弁護士(61)が嘆く。

 シェルターは福祉施設の一画にあり、食事の提供や掃除は施設職員が担う。弁護士は入所時の面接や児相との情報共有に加え、子どもの悩み相談や外出に付き添うなどしてきた。

 だが、弁護士の本業もあり、毎日のようにシェルターに顔を出せない。「子どもと一緒に過ごしてくれる存在が必要」と大倉弁護士。ボランティアには、シェルターに滞在し、悩みを聞いたり、一緒に外出したりするなど子どもの生活に寄り添う役割を期待する。

 児相が子どもを受け入れる一時保護所の対象は、十七歳以下で十八歳以上は原則対象外。そこで埼玉弁護士会の有志が、十五〜二十歳の女性を主な対象に、昨年二月、シェルターを開設した。これまでに六人が利用し、数カ月間の滞在後、就職して独立したり、別の養護施設に入ったりした。

 さいたま市児相の職員はシェルターについて「昨夏、一人受け入れてもらった。一時保護所が満員なこともあり、保護をお願いできる施設は頼りになる」と話す。

 大倉弁護士は「傷ついた子どもを保護できるように少しでも早く再開したい。子どもたちの力になってくれる方がいれば」と新たな仲間を心待ちにしている。

 ボランティアに応募するには四月十四〜十五日に、さいたま市浦和区で行われる事前研修への参加が必要。参加費千円、先着五十人。申し込みは四月六日まで。問い合わせは子どもセンター・ピッピ事務局(大倉浩法律事務所内)=電048(862)1853=へ。

 

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