東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 埼玉 > 記事一覧 > 4月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【埼玉】

26年の感謝「二胡」奏でる 小鹿野・神怡館が閉館

閉館に当たり二胡を演奏する市民団体のメンバー=小鹿野町で

写真

 中国山西省の文化や風土を紹介する「県山西省友好記念館 神怡(しんい)館」(小鹿野町両神薄(りょうかみすすき))が三十一日、閉館した。オープンから二十六年がたち、入館者の減少に歯止めがかからなかった。館内では中国の伝統的な弦楽器「二胡(にこ)」の演奏があり、見納めの観光客たちに感謝を伝えた。

 神怡館は、県が山西省と友好県省を締結し十周年となるのを記念して、一九九二年五月にオープンした。中国の伝統建築を模した建物に菩薩(ぼさつ)像や壁画、塔などのレプリカを収蔵する。

 異国風の外観から近年は「コスプレの聖地」として注目されたが、二〇一七年度の入館者は開館初年度の七分の一に当たる七千七十人に低迷。今後も多額の維持費が見込まれることから、閉館が決まった。

閉館日を迎えた「県山西省友好記念館神怡館」=小鹿野町で

写真

 この日は、館内で活動する市民団体「二胡サークル神怡館」のメンバーが集まり、「春の小川」「少年時代」「蛍の光」を演奏。閉館に花を添えた。

 両親が中国出身という秩父市の会社員斎藤美春さん(25)は「親のふるさとを感じられる秩父で唯一の施設。閉館は本当に惜しい」と残念がった。

 県環境政策課の矢島謙司課長は「長年にわたり県と山西省の交流拠点だった。建物はなくなるが、人と人のつながりは今後も大切にしていきたい」と述べた。 (出来田敬司)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報