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【埼玉】

近代風刺漫画 先駆者の北沢楽天 明治時代振り返る作品展

明治時代全体を回顧する大作「明治大帝御絵巻」などが並ぶ会場=さいたま市で

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 旧大宮市(現さいたま市)の名誉市民第1号で、近代風刺漫画の先駆者として知られる北沢楽天(1876〜1955年)の作品から明治時代を振り返る企画展が、さいたま市北区盆栽町の市立漫画会館で開かれている。5月6日まで。 (藤原哲也)

 今年が明治元年から百五十年の節目になることから、北沢の晩年の住居跡に建てられた同館が企画。五万点以上の収蔵資料から、北沢作品の原画や印刷物を中心に八十二点を並べた。

 二十三歳で福沢諭吉が創設した時事新報社に絵画部員として入社した北沢は、風刺漫画を次々と発表して漫画家デビュー。やがて日本初のカラー漫画雑誌「東京パック」を創刊し、激動の時代を鋭い風刺とユーモアを交えて描いた。

 会場には折り本仕立てで大政奉還から明治天皇の崩御までを外交・内政の両面から振り返った大作「明治大帝御絵巻」をはじめ、日露戦争や帝国議会の様子を描いた作品を時系列で展示。時の政治家を魚介類に見立てて皮肉を交えたり、増税で苦しむ庶民を強調したりした力作が多い。

 企画展を担当した同館の松本裕之学芸員は「議会や憲法、政治・社会の問題は昔と今も変わらないことが作品からよく分かる。物事の本質を見極めていた北沢の表現力を見て味わってほしい」と話している。

 午前九時〜午後四時半。入場無料。四月三十日を除く月曜日と五月一日が休館。問い合わせは、市立漫画会館=電048(663)1541=へ。

 

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