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【埼玉】

利休の茶室 国宝「待庵」再現 行田・ものつくり大生ら 25日から六本木

古さを再現しようと試行錯誤する「土壁班」の学生

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 千利休作と伝えられ、現存する国内最古の茶室「待庵(たいあん)」(国宝)を原寸大で再現するプロジェクトに、行田市のものつくり大学の学生らが挑んでいる。東京・六本木ヒルズ森タワーにある森美術館で二十五日から始まる「建築の日本展」で展示される。(花井勝規)

 待庵の実物は京都府大山崎町にある寺院「妙喜庵(みょうきあん)」にある。一五八二年、明智光秀軍と交戦した羽柴秀吉の陣中に千利休が建てた茶室を移築したと伝えられている。再現する茶室は幅が三・二メートル、奥行き三メートル、高さ三・三八メートル。わずか二畳しかない茶席や、腰をかがめて出入りするにじり口などを設ける。

 再現プロジェクトに参加しているのは同大の建設学科を中心とした学生約三十人と教職員ら。森美術館から依頼を受け、昨年十二月、現地を視察。今年二月から校内で本格的な制作に入った。学生らは専門分野に応じて設計、建具、木工、土壁、金物など各班に分かれ、取り組んでいる。使用する三百本以上の和くぎは鉄を鍛錬して手作りした苦心作だ。

25日からの展覧会に向け学生らが仮組みした「待庵」の骨格=いずれも行田市のものつくり大学で

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 左官職人を目指している佐藤香里さん(20)は土壁班の一員。「本物に近づけるため土壁の材料に刻んだワラを練り込むのですが、配合の加減が難しくて」と悪戦苦闘していた。

 仮組みした骨組みはいったん解体し、五日から森美術館で組み直し作業に入った。展覧会直前まで、休みなしで完成を期すという。プロジェクトリーダーの岡田公彦准教授(46)は「利休が残した狭小空間をぜひ体験し、わびの精神に触れてほしい」と話している。

 「建築の日本展」は九月十七日まで。問い合わせは=電03(5777)8600(ハローダイヤル)=へ。

 

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