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【埼玉】

米麹使いカレールー 井上スパイス工業 美容や健康に効果期待

米麹を使ったカレールーを開発した松田さん=上尾市の井上スパイス工業で

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 スパイス製造・販売の井上スパイス工業(上尾市)が、美容や健康に良いとされる米麹(こうじ)を使ったカレールーを開発した。小麦や砂糖を使う一般的なルーとは違い、米麹で甘みを、米粉でとろみをつけたのが特徴。開発を担当した松田祐保子さん(51)は「米麹の甘みを生かした優しい味に仕上がった。食べれば食べるほど、おいしく感じられる」と出来栄えに満足する。 (西川正志)

 見た目は普通のカレー。一口食べるとまろやかで優しい甘みを感じる。続いて存在感のあるピリっとした後味も広がり、カレーのスパイシーさも楽しめる。

 甘味のもとは、日本薬科大(伊奈町)が開発した甘酒だ。甘酒は米麹に水を加え、発酵させて作る。ルーの加工に甘酒のままでは水分量が多く適さない。そこで、大学から米麹を提供してもらい、加える水の量を調整する試作を繰り返して、ルーに適した水分量を見つけた。

 スパイシーな後味は、主力商品であるスパイス十種類以上をブレンドし生み出した。動物性の原料は入れずに、昆布やみそで味に深みを与えた。とろみのために米粉を使ったことで、小麦アレルギーがある人も食べやすくなっている。

 健康志向の高い人に向けた新商品を目指して昨年春から開発を始め、日本薬科大が開発した甘酒に着目。今年二月に完成した。松田さんは「一口目でガツンとスパイシーさを味わえる本格的なカレーとは違い、食べるごとにおいしさが増していくような、しみじみした味わい」と評する。

 現在はパッケージや商品名の考案など夏ごろの発売に向け、準備を進めている。井上剛社長(42)は「うま味を引き出せるか心配だったが、味わい深いカレーができた。将来的には、高齢者施設や学校給食などにも広がっていけば」と期待する。

 

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