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【埼玉】

「熊谷桜堤」春も熱い! 荒川北岸花見客が過去最高の20万人

サクラと菜の花のコントラストが人気を集めた熊谷桜堤=熊谷市で(3月28日撮影)

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 熊谷市の荒川北岸にある「熊谷桜堤」に訪れた今シーズンの花見客数が昨年の2倍近くに膨らみ、過去最高記録を更新したことが市観光協会の集計で分かった。大手サイトのお花見スポット人気ランキングで全国トップに躍り出るなど注目度が高まった影響とみられる。交通渋滞などの課題も浮かび、市や観光協会は警備・整理要員の増員など来シーズンに向け、受け入れ体制強化の検討を始めた。 (花井勝規)

 協会によると、今年の花見客数は昨年の一・八六倍の二十万一千人。約十六万人が訪れた二〇一〇年の記録を塗り替えた。熊谷地方気象台が満開宣言をした三月二十六日から四月八日まで、午前と午後の決められた時間帯に計測員が手持ちカウンターで集計したデータを基に推計値を弾き出した。あまりの人出に計測員は「指がつった」という。

 熊谷桜堤は、二キロの区間に植えられた約五百本のソメイヨシノと、土手の菜の花の美しいコントラストが評判。熊谷駅から徒歩五分というアクセスの良さも人気を支えてきた。

 人出の急増の要因として協会はインターネットとテレビ、外国人が日本を訪れるインバウンドの三つの効果を上げる。

 三月下旬、出版社のKADOKAWAがネット上で展開する「ウォーカープラス」の全国お花見スポット人気ランキングで、熊谷桜堤は一位の東京・目黒川に肉薄し、二位に付けた。東京のソメイヨシノがピークを過ぎると目黒川を抜き、トップに。「複数のテレビ局の番組でも取り上げられ、会員制交流サイト(SNS)などで拡散、人気が集中化する構図になった」と協会担当者は推測する。

 台湾や中国など海外からの団体旅行客が大型バスで訪れるケースも目立ち、「上野公園など都内の花見スポットが混雑しているので熊谷を選んだ」と話すツアー会社もあった。

 ラグビーワールドカップ(W杯)の開催を来年に控え、スポーツと観光振興に力を入れる熊谷市。花見客の倍増に「市の魅力を多くの方にPRでき、喜ばしい」と富岡清市長は話す。

 半面、多くの他県ナンバーの車が流入し、交通渋滞が発生。ごみの量も大幅に増えた。「渋滞・混雑は市民生活に影響するし、市の評判を落とすことにもつながる。来季は受け入れに万全を尽くせるよう指示した」と気を引き締めていた。

 

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