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【埼玉】

自転車使い 狭山茶販売 入間の茶園、市内走る4代目

イベントに「狭山ちゃりんこ」を出して、おいしいお茶のいれ方などを説明する西沢さん(左)=入間市で

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 遠出をしにくいお年寄りにも、急須でいれたお茶の味わいを楽しんでもらいたい−。その思いを形にした狭山茶の移動販売自転車が、入間市内を走っている。考案したのは同市の製茶業「西沢園」の4代目、西沢陽介さん(28)。「狭山ちゃりんこ」と名付け、のぼりをはためかせながら走っている。 (加藤木信夫)

 きっかけは、タクシーで来店したおばあちゃんの「やっと買いに来られたわ」というひと言だった。

 「市内は坂が多いし、日中は暑くなる。お気に入りのお茶を気軽に楽しんでいただくには、こちらから出向いた方が…」

 ゆっくり走れる自転車ならば、お客さんに声を掛けやすいし、置き場にも困らない、と思い立った。

 焼き芋売りをイメージした鐘(ハンドベル)をカランカランと打ち鳴らし、二月に市内を走りだした。品ぞろえは六種類の自家製煎茶に、荷台の冷蔵庫に入れたオリジナルのカップアイス三種類。試飲用の急須など茶器やポットも積み、自転車の総重量は約百キロになるという。「電動機付きとはいえ、かなりしんどい。半径三キロ圏内が精いっぱい」と西沢さん。

 日本茶インストラクターの資格を持つ西沢さんは、おいしいお茶のいれ方や選び方も説明している。十五日にあった市内のイベントに自転車を出した。集まった人たちから「いれ方が違うとおいしい」「渋味の中に甘みもある」などとうなずかれた。「いつ、どこを走っているか教えて」と尋ねる人も目についた。

 本業の茶葉生産と店舗経営もあり、自転車を走らせる回数は月に五回程度。四〜五月は茶摘みの繁忙期に当たり、「仕事の合間に一時間でも自転車を出せれば」と考えている。

 

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