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【埼玉】

宇宙感じる「ろう引き掛け軸」 ろうそく職人と写真家コラボ

ろう引きされた和紙はすりガラスのように光を通す。「日によって見え方が違う」と語る櫨さん=川越市で

写真

 和ろうそく職人と新進写真家が「ろう引き掛け軸」という新しいインテリアを提案する展示会「Mirage(ミラージュ)−あってないようなもの」を、川越市元町1の和ろうそくの店「HAZE(ヘイズ)」で開いている。5月1日まで。

 展示しているのは、写真をプリントした和紙に、ろうを塗る「ろう引き」を施した掛け軸9点。写真はさまざまな色を付けたろうを大写しで撮影した。ろう引きした和紙は、すりガラスのように光を通す。ろうを塗った部分と塗らない部分が新たなグラデーション(階調)も生んで、宇宙を感じさせるような不思議な作品となっている。

 和ろうそくは、ウルシ科の櫨(はぜ)の実から作る櫨ろうを原料にしており、嫌なにおいが出ず、ともし続けてもろうが垂れてこない。HAZE代表の櫨佳佑さん(36)=本名・戸田佳佑=は「和ろうそくの価値を知ってもらい、次の世代に残していきたい」と、パステルカラーやグラデーション模様の現代生活に合った和ろうそくを作ってきた。

 昨年12月、東京・銀座で開かれていた写真家Sho Makishima(ショウ・マキシマ)さん(21)の個展を見て意気投合し「和ろうそくの可能性を創造する試み」として、共作が決まった。

 櫨さんは「墨絵の竜に見えたり、日によって別のものに見えたりもする。キリンに見えると言うお客さんもいて、自然と会話になります」と言う。Shoさんは「光を透かすろう引き和紙が、写真に奥行きを生んだ。2次元の壁をこえられた気がする」と話した。

 2人が提案する「ろう引き掛け軸」は、和室からコンクリート打ちっ放しの現代建築まで想定しており、「お店などのインテリアに興味のある人に見てほしい」(櫨さん)という。問い合わせはHAZE=電070(5563)4862=へ。 (中里宏)

 

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