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【埼玉】

春の褒章 喜びの声

 二〇一八年春の褒章受章者が発表され、県関係は社会奉仕に従事した緑綬に一人と二団体、業務に精励した黄綬に四人、公共の利益に尽力した藍綬に十四人がそれぞれ選ばれた。このうちさいたま市内の奉仕団体のメンバーと秩父市の消防団長に喜びの声を聞いた。

人形劇の練習をする沼倉さん(左)ら=さいたま市で

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◆緑綬褒章 人形劇団モナリ座・さいたま

 子どもに夢と希望を

 一九八〇年の立ち上げ以来、さいたま市内の保育園や高齢者施設などで計五百五十回以上の上演を続けてきた。代表の沼倉ノリ子さん(76)は「活動を通してさまざまなことを学ぶことができた。仲間と長く続けてきたことが評価されてうれしい」と喜んだ。

 劇団は旧浦和市で行われた人形劇講座に参加していた有志十七人で結成。現在は九人が所属し、毎週金曜日に浦和区の公民館で練習を重ねている。

 芝居と違い、表情を変えることができない人形。動きで感情が伝わるよう動作を大きくする工夫をした。「語りかけるような気持ちで人形を動かす」と観客と一体感が生まれると言う。

 「人形劇で知らない世界を知ってもらい、夢と希望を持てる心豊かな子どもに育ってもらいたい」と沼倉さん。国内の昔話や海外の童話など子どもたちになじみの深い物語を上演してきた。「浦和に伝わる民話にも取り組みたい」とさらなる意欲を示している。 (牧野新)

褒章を受ける平野さん=秩父市で

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◆藍綬褒章 秩父市消防団・長平野宣夫さん 

 伝統の中 自分らしさも

 「受章は団員や職場、家族の理解があってこそ。多くの人に感謝しなければ」。消防団活動に従事して丸三十年。突然の喜びの知らせにも、周囲への配慮を欠かさない。

 結婚して秩父市から旧荒川村(現秩父市)に転居、近隣住民から誘いがあって一九八八年に入団した。火災や自然災害、ヘリコプターの墜落事故などで奥秩父を駆け回った。「ある程度、家族を犠牲にしたかも」とこれまでを振り返る。

 二〇一四年に秩父市大滝で起きた住宅火災で、副団長として現場を指揮した。現場は山の中腹にあり、消防用水の確保が難しい。山麓の消火栓からホースとポンプをつなぎ合わせて約一キロ先に水を送り、延焼を最小限に抑えた。

 今年四月に団長に就任し、市内全域の千二十人を束ねる。団員が任務中にけがをしないよう、細心の注意を払う。「先輩たちが築き上げた伝統ある消防団。その中で自分らしさを出していければ」と話す。 (出来田敬司)

 

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