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【埼玉】

春の叙勲 県関係は212人 伝統守り街に活力

ナマズの水槽の前で喜びを語る竹内さん=吉川市で

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 2018年春の叙勲が発表され、県関係では各分野で顕著な功績があった旭日章に38人、公務などに長年従事した瑞宝章に174人の計212人が選ばれた。このうち、旭日単光章の吉川市商工会長竹内武さん(80)に受章の喜びを聞いた。

 二〇〇九年から吉川市商工会長を務め、「なまずの里」で知られる市の地域おこしに尽力してきた。「受章は大変なこと。いただけると思わなかったので心からうれしい」と喜ぶ。

 幼いころに父親を戦争で亡くし、中学卒業後に家業の畳店へ。都内で修業し、二十二歳で店を継ぐと、農業もしながら仕事に励んだ。「日本の文化を守る信念がないとできなかった」。時代の変化で畳職人が活躍する場が減っても、挑戦を続け仕事を増やした。

 その信念とチャレンジ精神が商工会活動で生きる。会長就任後に取り組んだ「まちなか水族館」事業は、飲食店などの商店が店内でナマズを飼育。生きたナマズが店の中で見られるとあって話題を呼んだ。

 青年部と取り組んだJR吉川美南駅前のジャズイベントは、二万人が来場するまでに成長。今や街を代表するイベントだ。「地域に活力があれば自分も元気になれる」と強調する。

 八十歳になっても本業と商工会活動に飛び回る日々。「今後は若い人を育てる活動に力を入れたい」。自身の店の一角でも飼育するナマズを見つめながら、そう言ってほほ笑んだ。 (藤原哲也)

  

 

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