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【埼玉】

羽織って街歩き、SNS映え 秩父銘仙レンタルが人気

秩父銘仙を羽織って散策のプランを立てる女性たち=秩父市で

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 秩父地方の伝統的な着物「秩父銘仙」をレンタルするちちぶ銘仙館(秩父市熊木町)のサービス「ぽてぽて銘仙」が人気を博している。銘仙を羽織ってレトロな建築が残る街並みをぶらりぶらり。「SNS映え」を意識する若い女性の支持もあり、利用者は昨年四月の開始以降、一年で約百六十人に上っている。 (出来田敬司)

 一九三〇年に旧県秩父工業試験場として建築された銘仙館の本館前。四月三十日、夏のような日差しの下、着付けを済ませた女性四人が写真を撮り合った。市内のマップを手に取り、この日の散策プランに思いを巡らせた。

 同級生と秩父を訪れた東京都八王子市の主婦松原直子さん(57)は「着物なら洋服では難しい色柄を合わせられる。手ぶらで来てもすぐに着せてもらえるのがうれしい」と喜ぶ。

 ぽてぽて銘仙は、地元の活性化に取り組む市の地域おこし協力隊が主催し、織物の事業者でつくる秩父銘仙協同組合と市商工課が協力する。協力隊の関川亜佐子さん(35)は「織物の町と言いながら着物を着ている人がいない状況を、なんとかしたかった」と話す。

 利用するのは主に女性のグループやカップルの男女で、年齢層は十代から七十代と幅広い。羊山公園のシバザクラの開花や市内の祭礼に合わせて県南や東京都内から来訪する人が多い。一方で「これまで銘仙を羽織ったことがなかった」と、秩父市内の人が袖を通すケースもある。

 秩父銘仙は大正から昭和初期にかけて流行した庶民の晴れ着。他の産地の銘仙や着物に比べて柄が大きいが、色合いは落ち着いている。秩父銘仙について豊富な知識がある人よりも「その土地の着物を着て街歩きを楽しみたいという人の方が多い」(関川さん)という。

 ぽてぽて銘仙は一回三千円。別途入館料として大人二百円、小中学生百円。年末年始以外はほぼ無休だが、事前に予約する。午前九時から閉館三十分前の午後三時半まで。問い合わせはちちぶ銘仙館=電0494(21)2112=へ。

 銘仙館では六日まで「春の銘仙館まつり」を開催。イメージコンサルタントの信海茉美さん=川口市=が恋愛や仕事、女子力を向上するための着こなしを提案している。最終日の六日には試着もできる。

 

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