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【埼玉】

警察犬 自前で飼育、訓練 上尾にセンター完成

来年度の導入に向け、訓練に励んでいく警察官とジャーマンシェパード=上尾市で

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 県警が警察犬を飼育、訓練する警察犬センターが上尾市の上尾分庁舎に完成した。県警はこれまで民間が飼育、訓練する犬に捜査現場への出動を要請する嘱託警察犬だけの運用だった。来年度は県警が自前で訓練した犬を運用する直轄警察犬を導入する。センター完成に合わせて、五頭の犬も購入し、本格的な訓練が始まった。 (西川正志)

 センターは鉄骨二階建て。一階は十一頭の犬舎、二階には職員が使用する事務室を設置。併設の訓練場は九百平方メートルで、さまざまな現場を想定した訓練を行う芝生と土のスペースをそれぞれ設けた。

 購入した五頭の犬はすべて一歳のジャーマンシェパード。県警内の公募で選ばれた五人が指導士として一頭ずつを担当する。

 雄のザルベルト号を担当する加藤輝巡査部長(34)は「ザルベルト号は訓練への意欲が強い。足跡追及で容疑者の逮捕や行方不明者の発見などに結びつけたい」と意気込む。今後はセンターでさまざまな訓練をこなすほか、すでに直轄警察犬を導入している他自治体の警察でも訓練する。

 県警は一九五四年に嘱託警察犬を導入。毎年、審査会で選ばれた民間の指導士と犬が県警からの要請を受けて、昼夜を問わず事件現場に出動。近年は行方不明者の捜索に伴う出動要請が増加し、昨年は九百三十三件と嘱託警察犬の出動件数は全国最多だった。

 一方、二〇一五年九月に熊谷市で発生した六人殺害事件で、要請から出動まで約三時間かかるなど即応体制の課題が浮上。県警は「路上の足跡臭が消失するおそれもあり、一刻も早い活動の開始が求められる」として、直轄警察犬の導入につながった。

 来年度以降は、直轄、嘱託それぞれの警察犬を併用し、将来は直轄警察犬は銃器や薬物などが絡む危険で特殊な訓練が必要な事件や、秘匿の多い警備の現場を中心に活動していく。

 

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