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【埼玉】

茅葺き屋根保全に火焚き 所沢の重文「黄林閣」 毎月第2木曜一般公開

かまどの火焚き作業の様子

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 国指定重要文化財(重文)の建築物「黄林閣」(所沢市坂之下)で10日、茅葺(かやぶ)き屋根保全のための定期的な火焚(た)きが始まった。今後、毎月第2木曜日に一般公開して実施する。

 火焚きは、黄林閣の四基のかまどに火を入れ、煙で屋根をいぶすための作業。屋根の中の虫を駆除して、虫を餌にする鳥に屋根を突かなくさせる狙いがある。煙には屋根をコーティングして耐久性を高める効用もある。

 建物は一八四四年、現在の東京都東久留米市に大庄屋宅として建造。一九三〇年に実業家の松永安左エ門が譲り受けて現在地に移築。四八年、東京国立博物館に寄贈され、七八年に重文に指定された。

 黄林閣の火焚きは、建物の良好な保全を目指す黄林閣管理人の針生(はりゅう)清美さん(52)らが、東京国立博物館に働き掛けて実現。針生さんと地元ボランティアら十数人の手で継続実施していく。

国指定重要文化財の黄林閣=いずれも所沢市で

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 針生さんは「屋根葺き替えのサイクルを長くできるし、お客さまを呼び込む目玉にもなる。実施回数を増やすことも検討したい」と話している。

 建物公開自体は毎週木曜に行われている。問い合わせは黄林閣=電04(2944)2009、火〜金曜の午前九時〜午後四時=へ。 (加藤木信夫)

 

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