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【埼玉】

女子高生自殺 SNSいじめ認定 「裏アカ」内容 交際相手ら拡散

 県いじめ問題調査審議会は十四日、昨年四月に自宅で自殺した県立高校二年の女子生徒に対して、ツイッター上のいじめがあったと認定する調査報告書を小松弥生教育長に提出した。女子生徒が数人の友人以外は見られない「裏アカウント」のツイッターに書き込んだ内容を、二学年上の交際相手やその妹がネット上に拡散した行為などがいじめに当たると判断した。 (井上峻輔)

 報告書はいじめと自殺の因果関係は明確にしなかったが「結果として、いじめをきっかけに自殺を考えるような精神状態に至った」として影響を認めた。

 報告書によると、交際相手の男子生徒は昨年三月末、女子生徒が裏アカウントに書き込んだ男子生徒への不満を偶然見て裏切られたと感じ、妹に依頼して男子生徒の浮気をにおわせるうそをツイッターに書かせた。妹はその後、裏アカウントの内容を暴露したり「女の味方はいなくなる」と批判したりする書き込みもした。女子生徒はショックを受けて家から出られなくなり、四月に自宅で自殺しているのが見つかったという。

 学校側は三月中に女子生徒から相談を受けたが、本人が「いじめではない」と言ったために、それ以上の対応をしなかった。報告書はこれについて「本人がいじめではないと表明していたとしても、法律に基づいた対応が求められた案件だった」と指摘した。

 再発防止に向けては、情報モラル教育の充実を求めた。審議会会長で弁護士の佐世芳さんは「SNSのやりとりが危険性を秘めた問題であると皆が認識して対策を考えないと、このようなことが繰り返される」と述べた。

 女子生徒の自殺を巡っては、両親が県や男子生徒らを相手取って損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こしている。

 

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