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【埼玉】

マグネシウム蓄電池 小型機器に搭載可能な試作品 県産業技術センターが開発

県産業技術総合センターが開発したマグネシウム蓄電池の試作品。ラミネート型(左)とコイン型の2種類がある=県庁で

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 次世代電池として期待される「マグネシウム蓄電池」の開発に取り組む県産業技術総合センター(川口市)が、腕時計型コンピューターなどの小型機器に搭載可能な試作品を完成させた。マグネシウム蓄電池の研究は各地で進むが、電気自動車など高温状態での使用を想定したものが多く、室温で安定して使える試作品は世界初だという。 (井上峻輔)

 マグネシウム蓄電池は現在主流のリチウムイオン蓄電池よりも発火の危険性が低くて安全で、電池容量も大きく上回る可能性がある。

 マグネシウムの材料コストがリチウムの二十五〜三十分の一程度であることも魅力とされる。

 同センターは二〇〇八年に研究を開始。一五年に実験室レベルではあるものの、蓄電池に必要な電極と電解液に関する技術を確立した。

 その後は藤倉ゴム工業(東京都)と共同で、製品化に向けた開発を進めてきた。

 試作品は形状を自由に変えることができるラミネート型と、直径二十ミリのコイン型の二種類。さらなる小型化や電池容量を増やすことが課題になっているという。

 今後は県内外の電子機器メーカーなど十五社に試作品を提供し、それぞれの製品で電池を実際に使ってもらいながら性能を高めていく。二二年度に大量生産やコストダウンなど商品化に向けた開発に入る予定だという。

 

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