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【埼玉】

世界で戦える強さ 加須で培う テニス・ツアー優勝 ダニエル太郎選手

5月のイスタンブール・オープンで優勝したダニエル太郎選手(ゲッティ・共同)

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 男子テニスのイスタンブール・オープンで五月、優勝し、松岡修造さんや錦織圭選手らに続き、日本男子四人目のツアー優勝を成し遂げたダニエル太郎選手(25)=エイブル=は、加須市のむさしの村ローンテニスクラブで初めてラケットを握った。ダニエル選手が基礎を培ったこのクラブは国内最高レベルの選手を毎年育て上げる。世界で戦える強さはいかに生まれたのか。 (牧野新)

 「負けるとすぐ泣くからあだ名は『泣き虫太郎』。テニスが大好きで練習が終わってもお父さんと練習していた」。そう語るのはダニエル選手を教えた武正八重子コーチ(71)。自身、世界最高峰の大会ウィンブルドンの出場経験がある。

 久喜市に住んでいたダニエル選手は、同クラブに通っていた両親の影響で七歳から本格的にテニスを始めて五年間、ここで学んだ。「とにかく努力家。きれいなフォームで球を打っていた」と武正コーチ。九歳の時、クラブ内の十歳以下の大会で、年上を抑えて優勝するなど頭角を現した。

 田畑が広がる地域に十三面のテニスコートを構える同クラブ。ダニエル選手のような小学生から、プロ、インターハイ級の選手までの数十人が一堂に集って、ボールを追う。ダニエル選手は国内最高峰のプレーを間近に見て、育った。

 選手は試合が終わるとコーチに報告するのが決まり。「自分に何が足りないか考える習慣を持たせている」と武正コーチ。「太郎は負けるのが悔しくて、勝つために課題を見つけて成長した」と懐かしむ。

 クラブの出世頭であるダニエル選手の活躍は後輩に刺激を与えている。山崎純平プロ(20)は「ツアー大会で優勝するとは思わなかった。決勝はいつも通りのテニスで競り勝った。自分も続けるように成長したい」と誓う。

 武正コーチは「加須から四大大会出場者を出したいと思っていた。ツアー大会で優勝したので四大大会も制してほしい」とダニエル選手の今後の活躍を想像しながら目を輝かせた。

ダニエル選手の優勝を喜ぶ武正コーチ=加須市で

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