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【埼玉】

「最後の悪あがき見せる」新座市職員のプロボクサー渡辺さん 「定年延長」懸け試合

引退か現役続行か。正念場の一戦に臨む渡辺さん=新座市役所で

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 新座市職員のプロボクサー渡辺宏さん(36)=フラッシュ赤羽=が7月2日夜、「ボクサー生命」を懸けて東京・後楽園ホールのリングに立つ。8月が誕生日で国内試合で適用される「37歳定年制」の枠から外れるには、日本バンタム級15位の対戦相手に勝ち、日本ランカーになるほかない。「最後の悪あがきを見せてやります」と闘志をみなぎらせている。(加藤木信夫)

 渡辺さんは芝浦工大大学院在学中の二十四歳でプロデビューしたが、直前に父親が他界。家族のことを考えて引退し、民間企業を経て新座市職員になった。

 地方公務員法で兼業は禁じられているが、二〇一四年に当時の市長の許可を得てプロ再デビュー。市をPRしようと「新座宏」のリングネームで闘い続けている。通算成績は十一戦七勝四敗五KO勝ち。

 「大学時代から人生の半分はボクシングに携わってきた。一番の生きがい。引退は仕方ないが、自分からギブアップはしたくない」と渡辺さん。

 市では危機管理課に勤務し、公務終了後、都内の所属ジムで週五〜六日トレーニングを積んでいる。コンディションは良好で、約十キロを落とす減量も順調。「最近、減量に失敗したボクサーのニュースを耳にすることが多い。(規律を順守する)公務員として同じ轍(てつ)は踏めない」と気を引き締める毎日だ。

 対戦相手の金井隆明さんは右利き右構えのオーソドックスタイプで、手数が多い特徴があるという。

 「離れて打つか、飛び込んで左ボディーブローを狙うか。経験の長さを生かし、相手の動きによって闘い方を変えることはできる。相手の嫌がることをやりたい」

 会場には並木傑市長をはじめ、たくさんの職場仲間が駆けつけ、ボクサー生命を懸けた一戦を見守る。

 

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