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【埼玉】

図書室、子どもの居場所に 大宮の古民家 月曜放課後

読み聞かせを行うボランティアの女性(左)=さいたま市大宮区で

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 オフィスビルや大型商業施設が立ち並ぶ、さいたま新都心の喧噪(けんそう)から少し離れた古民家の一室に、子ども向けの本を無料で貸し出す小さな図書室がある。さいたま市大宮区の「てらこや文庫」。週に1度、柔らかな畳の香りに満ちた和室は、笑顔の子どもたちであふれる。 (牧野新)

 「文庫のテーマは『子どもの居場所づくり』。訪れた子どもとのコミュニケーションを大切にしています」。文庫を支える六人のボランティアスタッフを仕切る山田玲子さん(50)=中央区=が笑う。さいたま市内の図書館で二十五年間、司書として働いた経験が生きる。

 人気絵本のぐりとぐら、リンカーンや野口英世など偉人の生涯を描いた漫画…。壁一面を埋める大きな本棚に子ども向けの書籍が並んでいる。

 文庫は、地域住民が集える場所づくりを目指し、古民家を改装、営業している「ギャラリーカフェ てらこや新都心」の和室を間借りし、月曜日の放課後だけ開けている。

 山田さんは「これまで働いた図書館では、来館者と話をする機会が少なかった。本を貸すだけでなく、本を通じて生まれる会話を大切にしている」と話す。子どもらに感想を聞いたり、一緒に折り紙を折ったり交流を深める。

 開設した一年半前、蔵書は五十冊ほどだった。市民からの寄付や図書館のリサイクル品を集めて、徐々に増えて今は千百冊ほど。最初は利用者も少なかったが、今は学校帰りの子どもの遊び場として定着した。

 毎月第四月曜日は、さいたま市内を中心に活動する読み聞かせのボランティアが季節に合った絵本や童話を子どもに披露する。

 「本が少ない家庭もあり、本に触れるだけで成長にプラスになる子も多い。利用者同士が関わって、つながりが生まれるとうれしい」と山田さん。

 てらこや文庫は毎週月曜日午後二時半〜五時。住所は、さいたま市大宮区北袋町一の二八五、「てらこや新都心」内。問い合わせはてらこや新都心=電048(627)2411=へ。

 

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