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【埼玉】

医療ミス?女性死亡 県立がんセンター カテーテルで手術後

 県立がんセンター(伊奈町)は二十七日、カテーテル(管)で血中の細胞を採取する手術を受けた県内在住の六十代の女性が、直後に死亡したと発表した。センターはカテーテルが誤って血管や臓器を傷つけたとみて、原因を調べる。

 センターによると、女性は血液のがんである「多発性骨髄腫」が進行していた。正常な血液機能を回復させる「造血幹細胞移植」を行うため、事前に自身の血中の細胞を取り出す必要があり、二十五日にカテーテルを使った手術を受けた。手術の終了直前に血圧が下がるなど容体が悪化し、三時間後に死亡した。死因は胸腔(きょうくう)内出血。

 手術では主治医が鎖骨付近の血管からカテーテルを入れようとしたがうまく入らず、最終的に足の付け根の血管から挿入した。鎖骨からの挿入に失敗した際に体内を傷つけていたとみられるという。

 女性は手術中に腹部の痛みを訴え、一時中断して撮影したエックス線写真では胸に出血の可能性が確認されたが、脈や血圧が安定していたために手術を続行した。

 坂本裕彦病院長は県庁で会見し「患者やご家族、関係者に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわびする」と述べ、今後、外部の専門家を交えた委員会を立ち上げ、原因究明に当たるという。 (井上峻輔)

 

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