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【埼玉】

公務員ボクサー 現役守った 新座市職員・渡辺さん

6ラウンド、相手をコーナーに追い詰めた渡辺さん=東京・後楽園ホールで

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 新座市職員のプロボクサー渡辺宏さん(36)=リングネーム新座宏、フラッシュ赤羽=が二日夜、東京・後楽園ホールで日本ランカーとグローブを交え、六ラウンドTKO勝ちして現役続行が確実になった。渡辺さんは「どうにか引退を免れた。素直にうれしい」と大きなため息をついた。

 日本のプロボクサーは三十七歳になるとライセンスが失効して引退を余儀なくされるが、日本ランカーはこの対象から外れる。日本ランカーを下した渡辺さんは初のランキング入りを果たす見通しだ。試合結果を反映した最新のランキングは今月末に発表される。

 試合序盤から、強敵の金井隆明さんを相手に激しい打ち合いを挑んだ。試合が動いたのは六ラウンド。渡辺さんは立て続けに左ボディーブローを決めて金井さんをコーナーに追い詰めた。

 「もうすぐ三十七歳。スタミナがそんなにあるわけじゃない。パンチに力を込めすぎることなく、手数で勝負にいった」

 市のイメージキャラクター「ゾウキリン」を付けたトランクスが躍動すると、会場に陣取った市の同僚やボクシング仲間ら約百人の応援団から、「宏頑張れ」「おまえの時間だ」と大声援。「みんなの声はよく聞こえた。背中を押された」と渡辺さん。

 二分十二秒、レフェリーストップで、ボクサー生命を懸けた一戦の勝利をつかむと、右こぶしを振り上げた。

 「これからはランキング上位を目指す。やめさせられるまでプロボクサーでいたい。自分からギブアップはしない」

 会場で観戦した並木傑市長は「素晴らしい試合だった。年齢に負けず最後まで戦う姿に、市は元気をもらった。今後も仕事とボクシングの両方で、さらなる活躍を期待している」とエールを送った。 (加藤木信夫)

 

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