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【埼玉】

より多くの人 迎える体制整え 入間の国登録文化財「西洋館」一般公開

14日から一般公開される旧石川組製糸西洋館=入間市で

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 大正−昭和初期に迎賓館として使われた入間市の国登録有形文化財「旧石川組製糸西洋館」の改修工事が終わり、十四日から週末を中心に一般公開される。従来は年数回の特別公開のみだったが、男女別トイレの新設や喫茶コーナーを設置し、より多くの人を迎え入れる体制を整えた。(加藤木信夫)

 西洋館は一九二一(大正十)年ごろ、全国有数の製糸会社だった当地の石川組製糸が、取引先の外国商人を迎えるために建てた西洋風木造建築物。二階建ての本館に、使用人らが待機したとみられる平屋建ての別館が付属する。本館は宮大工が手掛けた天井装飾、部屋ごとに異なる床の寄せ木細工や照明器具など当時の粋を尽くした特長を備えている。

 戦後の四六〜五八年には進駐軍に接収され、高級将校住宅として使用された。和室床の間がクローゼットに、二階バルコニーがキッチンに改造されるなど、接収時の痕跡が残されている点も興味深い。

 建物は二〇〇三年、石川家から市に寄贈された。市は昨年七月〜今年三月、改修工事を行い、経年劣化した屋根や雨どい修繕のほか、別館の浴室と和室を男女別トイレに変更するなどした。総工費八千三百五十万円は国の交付金などを充てた。

 一般公開は三〜十一月の第二、四土日曜を中心に実施する。公開時間は午前十時〜午後四時。一日三回、スタッフによる見どころガイドがある。入館料は高校生以上二百円。

 市の担当者は「西洋館の維持管理は多額の費用が必要。入館料のほか、ドラマや映画撮影の貸し出しなどで収入を確保し、市の宝として後世に伝えていきたい」と話している。

 一般公開に先立つ七日には、無料で館内見学やコンサート鑑賞ができるオープニングイベントがある。問い合わせは市博物館=電04(2934)7711=へ。

 

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