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【埼玉】

兜太さんの精神引き継ぐ 主宰の俳句同人誌、最後の会員集会

俳句の同人誌「海程」の最後の集会に臨む会員たち=長瀞町で

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 二月に九十八歳で亡くなった俳人金子兜太さん=皆野町出身=が主宰した俳句の同人誌「海程」の最後の会員集会が九日、長瀞町長瀞の旅館「長生館」であった。約百十人が金子さんの偉業をしのび、半世紀以上続いた歴史に終止符を打った。 (出来田敬司)

 海程は一九六二年に創刊し、八五年に金子さんが主宰する現在の形になった。

 自然の風物だけでなく自由な意思を詠む前衛的な作風が特徴で、会員は約七百人。金子さんが九十九歳の白寿を迎える今年九月に廃刊・解散の予定だったが、金子さんの死去を受けて前倒しした。

 今回の集会は七日から三日間開かれた。西日本の豪雨で出席ができなくなる人もいた。出席した会員らは俳句を詠んだり、金子さんの菩提寺(ぼだいじ)や生家を見学したりして、金子さんをしのんだ。

 会員の多くは新たな同人誌「海原」に移り、金子さんの精神を引き継いでいく。

 海程会会長の安西篤さん(86)は「金子先生は俳壇だけでなく、日本文化全体に大きな影響を与えた。『海原』は先生の精神を守りつつ、さらに大きなうねりにしていきたい」と述べた。

 

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