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【埼玉】

厄よけ願い 甘酒掛け合う 熊野神社の奇祭で男衆ら

悪疫退散を願い、甘酒を掛け合う男衆=秩父市で

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 ふんどし姿の男衆が互いに甘酒を掛け合う奇祭「猪鼻の甘酒まつり」(県選択無形民俗文化財)が二十二日、秩父市荒川白久の熊野神社であった。奥秩父の小さな神社は勇壮な男衆の熱気で満ちあふれた。

 甘酒まつりは、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の折、イノシシに化けた山賊を退治したとして村人から甘酒を献上されたとの故事にちなむ。その後、天平八(七三六)年に疫病が流行し、村人が厄よけを願って甘酒を掛け合ったとされる。

 この日参加した男衆は約四十人。神事の後、大きなたるに入った甘酒をおけにくみ、男衆同士で威勢よく掛け合った。甘酒のしぶきを避けようと、市民やカメラマンが境内を逃げ惑う姿も見られた。

 まつりの主体となる猪鼻甘酒こぼし保存会の高野駿会長(74)は「甘酒は地区の住民が前日に集まって造った。若い人がほとんどおらず、まつりを続けていくのは大変だ」と漏らした。(出来田敬司)

 

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