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【埼玉】

秩父の酒、下田で海中熟成 両地域の活性化へプロジェクト始動

海中熟成酒のクラウドファンディングの応募を呼びかけるチラシ

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 ワインやビールなど秩父市産の酒を、静岡県下田市の海中で熟成させる企画が始まった。人口減少で沈滞化する二つの地域を元気づけようと、秩父市の「みやのかわ商店街振興組合」が主導する。インターネットを利用した募金「クラウドファンディング」で支援金を募り、返礼として熟成酒を贈る。 (出来田敬司)

 企画は「海と山の恋物語〜秩父・下田連携プロジェクト」。日本酒「秩父錦」の純米酒と「兎田ワイナリー」の赤ワインの計約二百本を水深一五メートルほどの海底で熟成させる。海中への投入は今年九月で、約八カ月間熟成させる。

 募金は地域の活性化に特化したクラウドファンディングサービス「FAAVO(ファーボ)」のサイトで実施。秩父錦の熟成酒と非熟成酒の飲み比べ二本セットは一万一千円の支援金で、赤ワインの熟成酒は一万二千円の支援金でそれぞれプレゼントする。

 酒類の海中熟成の発見は偶然の産物とされる。ヨーロッパでは海底に沈んだ難破船から、ワインが引き上げられる事例がしばしばあった。いずれも劣化が少なく、果実味にあふれた味わいだったと伝わる。科学的には解明されてはいないが、水圧や潮の満ち干が影響を与えているとされる。

 来年五月の引き上げの際はクラウドファンディングの参加者を招き、下田市内で試飲会を開催。クラウドファンディングの対象ではないが、事前に秩父産の焼酎やウイスキー、ビールも併せて海中に試験投入することにしており、大勢でさまざまなアルコールを味わう予定だ。

 旗振り役を務める振興組合の前理事長島田憲一さん(67)は「ボトルに付いたフジツボや貝はそのままにしてプレゼントしたい。これを機に山の秩父と海の下田が手を携え、お互いが発展できればうれしい」と胸を膨らませる。クラウドファンディングの申込期限は八月二十七日。問い合わせは、みやのかわ商店街振興組合の広報設計会社「特命機動」=電0494(26)7228=へ。

 

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