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【埼玉】

<国吉好弘の埼たまNOW>J1リーグ再開 後半戦のレッズに期待

広島に勝利し、サポーターの声援に応える浦和イレブン=Eスタで

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 ロシア・ワールドカップ(W杯)の余韻も冷めやらぬ中、J1リーグが再開。7月中に第16節から18節が行われた。この3試合で、浦和レッズは2勝1分けと負けなし。しかも、28日に行われた広島との試合では、首位を独走する相手に4−1と快勝した。広島は前節まで17試合で失点がわずか8という堅守を誇っていたが、その広島から4ゴールを挙げたことは特筆される。

 「レッズにとって運にも恵まれた試合だった。後半相手に支配されチャンスを作られたが、練習していたカウンターから得点できて素晴らしい結果につなげることができた」とオズワルド・オリベイラ監督。勝負を分けたのが2点目となったやや幸運なPK獲得にあったため、手綱を締めることを忘れなかった。

 W杯での中断期間中、オリベイラ監督は本格的にチームの立て直しに着手。「W杯でも高い位置でボールを奪ってのカウンター、そしてセットプレーが重要だった」と分析したように、レッズも守備をより堅固なものとし、カウンター攻撃、セットプレーに磨きをかけた。その成果がこの3試合に表れたと言っていい。

 守備に関しては、かつて鹿島を率いた時のように、同監督が得意とする4バックに替えることはせず、選手たちがプレーし慣れた3バックを継続した。しかしこれまでとは異なり、マウリシオを中心とした3人のCBの両サイドには、右に橋岡、左に宇賀神と本来DFである守備力のある選手を置いた。

 関根(現シントトロイデン=ベルギー)、駒井(現札幌)といった攻撃的な選手を起用した時代とは一線を画し、押し込まれた状況では5バックとなり、その前の中盤4人と堅いブロックを形成するシステム。試合後半、攻守のバランスに乱れが見えれば、阿部をボランチに投入して柏木を一列上げ、より堅い布陣とする策をここ3試合とも続けている。

 攻撃面では、広島戦での得点は2点目のPK獲得も含め、すべてカウンターで挙げたものだった。名古屋戦の3点、C大阪戦の1点は、いずれもCKから決めている。練習の成果をそのまま結果につなげている。また、新加入のFWファブリシオが早くもチームに溶け込み、興梠、武藤との連携が試合ごとに高まっている。広島戦の1点目は、ファブリシオのポストプレーから武藤がつなぎ、興梠が走り込んで鮮やかに決めた。こういう連携が生まれるなら、セットプレーの精度が高まったことも合わせて得点は生まれるだろう。

 ただし、オリベイラ監督のチームづくりの基盤となる守備については、毎試合1点を失っているように、さらに安定感を高めていく必要がある。遠藤の移籍は痛手だが、代わって3バックの右に入った岩波も能力的には遜色ない。何より守備をさらに堅固なものにしていくのは、オリベイラ監督の得意とするところ。後半戦のレッズには期待できそうだ。

  (サッカージャーナリスト)

 

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