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【埼玉】

世界が認めた秩父の味「イチローズモルト」 品薄解消へ新蒸留所

世界的に人気の高いウイスキー「イチローズモルト」=秩父市で

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 世界的に名高いウイスキー「イチローズモルト」で知られる秩父市の酒造会社「ベンチャーウイスキー」は、市内に新蒸留所を建設すると発表した。慢性的な品薄状態を解消するとともに、新たな味わいを生み出すのが狙い。来年初めにも新蒸留所で酒造りが始まる。 (出来田敬司)

 新蒸留所は、現在の蒸留所の北東約四百メートルの工業用地に建設。総事業費は十数億円で、一万二千九百平方メートルの敷地に蒸留棟とウイスキー樽(だる)の貯蔵庫を設置。新設後の生産量は新旧合わせて現在の五倍を見込む。

 新蒸留所は、アルコール分を気化する工程にガスバーナーで蒸留器を熱する「直接加熱」を導入。同社の既存の蒸留所は、管に通した蒸気で蒸留器を温める「間接加熱」。直接加熱の場合、火加減が難しく焦げ付きやすい半面、力強く香ばしい味わいに仕上がる。

蒸留棟(右)と樽の貯蔵庫からなる新蒸留所の完成予想図(ベンチャーウイスキー提供)

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 イチローズモルトは昨年と今年、英国で開かれた品評会で限定品が相次いで最高賞を受賞するなど、ウイスキー愛好家の間で極めて高い評価を得ている。その一方で、「ダブルディスティラリーズ」「ミズナラウッドリザーブ」といった通常の商品も各地で入手が困難な状況が続き、人気に水を差す恐れがあった。

 ウイスキーは一定期間、樽で熟成させる必要があるため、新蒸留所のウイスキーの出荷は二〇二一年ごろになる見通し。同社は新旧の蒸留所の原酒をブレンドしたり、他の産地の酒と掛け合わせたりして、新しい味わいを創造したいとしている。

 

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