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【埼玉】

広めたい「日傘男子」 熱中症予防として県職員が効果訴え

炎天下で日傘を差す「日傘男子広め隊」の隊員たち=県庁で

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 県内で猛暑が続く中で、県は男性用日傘の普及に力を入れている。体感気温を大きく下げて熱中症予防に役立つが、「女性が使うもの」というイメージが広まりを邪魔してきた。県の男性職員らでつくる「日傘男子広め隊」は率先して日傘を使い、県民に効果を訴えている。 (井上峻輔)

 さいたま市で最高気温三七・四度を記録した一日、県庁の玄関前にも強い日差しが降り注いだ。じっとしているだけで汗が噴き出てくるが、日傘を差すと暑さが一気に和らぐ。

 「直射日光が遮られるので、かなり涼しく感じる」と県温暖化対策課の荘埜(そうの)純佑さん(32)。「日傘男子広め隊」の隊長として、男性用日傘の普及啓発に取り組んでいる。

 同隊が昨夏に結成されるまで、荘埜さんは日傘を使ったことがなかった。男性が晴れた日に傘を差すことに「かなり抵抗があった」と振り返る。だが、一度使うと手放せなくなり、今では毎日の通勤時に使用しているという。

 県のまとめでは、昨年の成人の熱中症搬送者は七割が男性だった。環境省によると、日傘などで直射日光を遮ると、体感温度を三〜七度下げる効果がある。

 それにもかかわらず、男性用日傘は普及してこなかった。傘メーカー「オーロラ」(東京都)の若林康雄社長は「恥ずかしさや『俺はそんなにやわじゃない』というプライドが先に立ってしまう」と分析する。

 そんな状況を、今年の猛暑が変えつつある。「店頭での販売本数が昨年の二倍くらいに伸びている」と若林社長。「どうしても暑さに耐えられないという気持ちに、日傘の涼しさが口コミで広がっていることも重なったのでは」とみる。

 一日には、オーロラなどが男性用傘七十本を県に贈った。県と熊谷市など八市の男性職員が日常的に使用し、日傘を使いやすい環境づくりに生かす予定だ。

 

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