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【埼玉】

<夏の甲子園>終盤逆転 徳栄の地力 鳴門に打ち勝つ

鳴門に逆転勝ち、校歌を歌い終え駆けだす花咲徳栄ナイン=甲子園球場で

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 昨年の覇者、花咲徳栄ナインが終盤に爆発的な力で逆転を果たし、連覇に向けて一歩を踏み出した。八日の甲子園大会で鳴門(徳島)と対戦した花咲徳栄(北埼玉)。序盤に4番でエースの野村佑希選手(三年)が鳴門打線に捕まり、4点を失ったが、中盤以降に地力を発揮。野村選手の本塁打などで勢いを取り戻し、最後は打ち勝って初戦をものにした。スリリングな試合展開にスタンドは、最高潮の盛り上がりを見せた。2回戦は十四日、横浜(南神奈川)と愛知産大三河(東愛知)の勝者と対戦する。

 初回に2点先制される厳しい展開。吹奏楽部リーダーの中尾柚奈さん(18)は「昨年の感動を与えてもらった感謝の気持ちを伝えたい」と夢中で演奏した。

 二回、羽佐田光希選手(二年)が初めて塁に出ると、井上朋也選手(一年)、新井英一選手(三年)が続き1点を返す。大阪の少年野球チームで井上選手とバッテリーを組んでいた前川隼人さん(15)は、「昔からやんちゃな性格で危ないタイミングで塁に出る。やっぱりやってくれました」としたり顔。

 四回、野村選手の本塁打で流れを引き寄せたかに見えたが、五〜七回は打線が沈黙。チームメートの捕手春原海音さん(三年)は、「今日は緊張からかエラーが多いけど、後半から強いのが徳栄」と仲間を信じた。

 その言葉通り、八回、倉持賢太選手(三年)の右前適時打で1点を返し、続く井上選手の2点適時二塁打で一気に逆転。「徳栄ブルー」に染まったアルプス席の熱気は最高潮に達した。

 本来のペースを取り戻した徳栄は、最終回にも3点を追加し、古豪鳴門を突き放した。野村選手の父真也さん(48)は、「どっちが勝ってもおかしくない流れの中でよくやってくれた。変化球が入らず仲間に助けられたので、次戦へ向け調整してほしい」とほっとした様子で次を見据えた。 (浅野有紀)

 

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