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【埼玉】

外国人が楽しめる川越に ロンドン芸術大と文京学院大が連携 「川越唐桟」で新商品

神社の彫刻が施され、裏地は川越唐桟を使った革製のリュックサック

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 外国人観光客が川越市の歴史や文化に触れるきっかけとなるデザインを考える文京学院大(ふじみ野市)と英国立ロンドン芸術大の連携プロジェクト「KAWAGOEウェイ・ファインディング」の成果報告会が20日、川越市産業観光館「小江戸蔵里(くらり)」で開かれた。2年目の今回は、実現性の高い作品づくりや、川越伝統の縞(しま)木綿「川越唐桟(とうざん)」の新商品開発へのチャレンジが発表された。 (中里宏)

 ロンドン芸術大は欧州最大の芸術系大学。七月下旬に来日した英国、スペイン、ポーランド国籍の学生六人が川越の街を歩き回り、市の歴史や川越唐桟について勉強。心理学や福祉学を学ぶ文京学院大の学生約四十人と議論を重ねた。

 学生たちはぎりぎりまで街の探索を続け、残り数日となってから一気に制作にかかった。

 スペインの学生が作ったのは「サンパック」と名づけた革製のリュックサック。神社をモチーフにした竜やお稲荷(いなり)さんのキツネがデザインされ、裏地には川越唐桟の生地が使われている。背部に張り付けた太陽光発電パネルで携帯電話の充電ができるように工夫され、見学者の注目を集めた。

テーマごとに川越を散策してもらうパスポート=いずれも川越市で

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 このほか、学生たちは川越市内の建物などで見つけた意匠を「時間」「静けさ」「愛」など七つのテーマでデザイン化。各テーマで川越を散策してもらい、スタンプラリーにも使えるパスポートやスタンプを考案した。七つのテーマをデザイン化した折り紙や、チョウの折り紙をモチーフにしたイスも作った。

 川越のシンボル「時の鐘」をモチーフにしたぬいぐるみ「トキノカネモン」も考案。ワークショップでの利用を提案した。

 ロンドン芸術大のチャーリー・アボット講師は「観光客がその土地を知るためには、歴史と文化は欠かせない。学生たちは感性を生かし、川越を可能な限り豊かに体験してもらう方法を考えたと思う」と話していた。

 

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