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【埼玉】

<つなぐ 戦後73年>戦中戦後の窮乏生活 切符はあっても配給品なく…

生活必需品は配給制だった戦時中の配給切符=川越市立博物館で

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 第二次大戦中と戦後の暮らしを当時の資料から振り返る企画展が、川越市立博物館(同市郭町(くるわまち))で九月二日まで開かれている。戦後五十年の一九九五年に企画して以来、二十三年ぶりの開催。この間に寄贈された資料も新たに展示している。 (中里宏)

 「戦時下のくらし」のコーナーでは、物資不足で苦労した時代が分かる資料が多く並ぶ。戦争初期に出征兵士を盛大に見送った出征幟(のぼり)の現物は豪華な絹織物だが、戦争末期になると召集者が多く、物資も不足して作られなくなったという。

 食料品から衣料まで、生活必需品は配給制。展示された使いかけの配給切符が当時の生活をしのばせる。戦争末期には、切符はあっても配給品がなく、庶民は窮乏生活を強いられた。

戦時中の物資不足が分かる企画展。1943年の軍服はボタンが金属だが、翌44年では木製になっている=川越市立博物館で

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 戦争末期には松の根から採れる松根油(しょうこんゆ)を航空燃料にしようと、多くの高齢者や女性、子どもが松の根を掘る重労働に動員されたが、結局、実用化されなかった。市内に残された、松根油製造のための大きな鉄の蒸留釜も展示されている。

 福原国民学校(現市立福原小学校)の日誌には、一九四五年八月十五日、昭和天皇の玉音放送(終戦の詔書)があったことが短く記され、天気は晴れ、気温三二度と記録されている。

 二十四、二十七日休館。一般二百円、大学、高校生百円。問い合わせは同博物館=電049(222)5399=へ。

 

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